北九州高速鉄道小倉線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小倉線(こくらせん)は、福岡県北九州市小倉北区の小倉駅から小倉南区の企救丘駅までを結ぶ北九州高速鉄道の跨座式モノレール路線である。
北九州市の都心部を南北に貫き小倉駅~企救丘駅間を19分で結ぶ。1980年に廃止された路面電車である西鉄北方線の代替機能を担っている。1998年には、小倉駅ビルに乗り入れてJR線との乗り換えの利便性が向上した。また、年に一回「ビール列車」や「ワイン列車」というアルコール類を車内でふるまうイベント列車を運行している。毎年12月24日にはサンタクロースが乗車している列車があり、小学生以下の子供にプレゼントを配布している。
目次 |
[編集] 路線データ
[編集] 運行形態
小倉~企救丘間を昼間時10分間隔で運行している。定期列車はすべてワンマン運転。ほとんどの列車はATOによる自動運転(乗務員はドア開閉と発車ボタンを押すのみ)が行われているが、降雪や台風の際には手動運転を行う可能性もあるため、手動運転用の機器も備え付けられている。また、乗務員は運転技術維持のため、一日に一度は必ず手動運転を行うことが義務付けられている。
[編集] 歴史
北九州市の中心地である小倉北区と、人口が急増する小倉南区とを結ぶ交通機関として計画された。当初、北九州市による直営も考えられていたが、1972年に公布された都市モノレール法による「都市モノレール建設のための道路整備に対する補助制度」の適用を受けるため第三セクター会社の北九州高速鉄道による運営となり、その補助制度適用第1号の路線となった。
[編集] 車両
- 1000形
- 1985年の開業当初から現在まで使用されており、全電動車方式・チョッパ制御式の4両編成の車両である。正面は進行方向向かって右側にオフセットされた非常口を装備する。また、運転席窓上の行先表示は「小倉-企救丘」固定である。車内はロングシートで、走行装置関係を全て床下に配置しているためタイヤハウスの出っ張りのないフラットな床になっている(そのため当時のモノレールとしては腰の高い外観となっている)。車両間の貫通路の幅は広い。
[編集] 駅一覧
駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
小倉駅 | 0.0 | 西日本旅客鉄道:山陽新幹線 九州旅客鉄道:鹿児島本線・日豊本線・日田彦山線 |
北九州市 | 小倉北区 |
平和通駅 | 0.4 | |||
旦過駅 | 0.7 | |||
香春口三萩野駅 | 1.6 | |||
片野駅 | 2.4 | |||
城野駅 | 3.2 | 九州旅客鉄道:日豊本線・日田彦山線(城野駅※) | 小倉南区 | |
北方駅 | 4.2 | |||
競馬場前駅 | 4.9 | |||
守恒駅 | 5.7 | |||
徳力公団前駅 | 6.6 | |||
徳力嵐山口駅 | 7.3 | |||
志井駅 | 8.2 | |||
企救丘駅 | 8.8 | 九州旅客鉄道:日田彦山線(志井公園駅) |
※モノレールの駅とは別。モノレール駅とJR駅との間は距離がある。