八点鐘
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八点鐘 (はってんしょう、Les huit coups de l'horloge) は、モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズの一篇。連作短編集。1923年発表。
セルジュ・レニーヌ公爵ことアルセーヌ・ルパンとオルタンス・ダニエル嬢が、ある廃屋で聞いた時計の八時の鐘を契機に八つの冒険を繰り広げる物語。八つの短編で構成され、その短編全てを通すと一つの物語となっている、という構成である。一つ一つの短編で使われているトリックは、ミステリとしての評価が高い。また、八つの物語は一つ一つ趣向が違っており、著者ルブランの持つ引き出しの多さが垣間見れる。
[編集] 収録作品
邦題は、現在本邦唯一のシリーズ完全全集である偕成社版のタイトルに拠った。
- 塔のてっぺんで (Au Sommet de la Tour)
- 水びん (La carafe d'eau)
- テレーズとジェルメーヌ (Therese et Germaine)
- 秘密をあばく映画 (Le film revelateur)
- ジャン・ルイ事件 (Le cas de Jean-Louis)
- 斧をもつ貴婦人 (La Dame a la hache)
- 雪の上の足あと (Des pas sur la neige)
- メルキュール骨董店 (Au dieu Mercure)