先端巨大症
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先端巨大症(せんたんきょだいしょう;Acromegaly)は、脳の下垂体前葉の成長ホルモン分泌腺細胞がその機能を保ったまま腫瘍化し(=機能性腺腫)、成長ホルモンが過剰に産生され、手足や内臓、顔が肥大する病気。別名、末端肥大症。
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先端巨大症のデータ | |
ICD-10 | E22.0 |
統計 | |
世界の患者数 | |
日本の患者数 | |
学会 | |
日本 | |
世界 | |
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目次 |
[編集] 症状
成長ホルモンの過剰分泌により以下の症状が現れる。
- 高血圧 (血管の厚みが太くなるため)
- いびき (舌が肥大するため)
- 指輪が入らなくなる。 (皮膚や骨が肥大するため)
- 唇が厚くなる。
- 鼻が横に広がる。
- 額が突き出る。
- 下あごがせり出る。
名前の通り体の先端から肥大していく病気である。症自体には生命の危険は無いが、先端巨大症を放っておくと、死亡する確率が2倍以上、寿命が10年も短くなると言われている。
骨発育停止前に成長ホルモンの分泌が過剰に起こる場合には下垂体性巨人症と呼ばれ身長の異常成長が見られる。
[編集] 統計
発症頻度は100万人あたり4~6人程度と言われている。
[編集] 検査
- 一般検査:高血糖、高リン血症、高中性脂肪血症など。
- ホルモン検査:血中GH、IGF-Iの高値。75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)でGH抑制不十分。
- 画像検査:MRIにて下垂体腫瘍が見られる。
[編集] 治療方法
- 手術療法:経蝶形骨洞的下垂体腫瘍摘出術(Hardy法)
- 薬物療法:ブロモクリプチンやオトクレオチドなど。
- 放射線療法:γナイフ