停止位置目標
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停止位置目標(ていしいちもくひょう)は、主に鉄道駅の線路脇に設置してある、運転士が列車を停車させる位置を示す目標物。この目標物には、列車の編成を示す数字が表示されている。略して停目(ていもく)とも呼ばれる。ここでは主に日本のJRのものについて述べる。
[編集] 停止位置目標の設置方法
停止位置目標には、次のような設置方法がある。
- ×または○印(もしくは、◇で、中は無記載)が書かれていて、その場合は以下に記述する場合を除き、すべての編成・列車の停止位置に設置する。
- 1つの数字が書かれていて、手前にある別の停止位置目標の数字よりも大きく、自身の数字以下の両数の列車の停止位置に設置する。
(例:1,3,5と停止位置目標が設置してある場合、3の位置には2両、3両編成の列車が停車する。) - 1つの標識に複数の数字が書かれていて、その標識に書かれた数字の両数の列車の停止位置に設置する。
なお、停止位置目標は線路配線、有効長、駅舎・ホームの構造と長さ、その他運転上の理由によって決定されることが多い。 - 新幹線においては、車掌室寄りの車両にドア開閉に伴う、専用の停車位置目標が記されている。
- 東海道・山陽新幹線においては16両編成という長大編成のため、普通の“停”と300系・500系・700系の色別の形式ラインがある。
東海道・山陽新幹線では一般編成(16両の300系、700系)は×の表示、500系用にWの表示がされてる なお N700系はノーズが長いことからZの表示が追加される可能性もある
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- 東北・上越新幹線においては、編成ごとに異なっており、車両のラインカラーに近い色を採用している。(一番下の画像を参照)
[編集] 停止位置目標の設置位置
停止位置目標には、次のような設置箇所がある。
- 線路の間、枕木の上に三角形の停止位置目標を置く。
- 線路脇に棒を立て、その先に停止位置目標を付ける。
- ホームの屋根などから棒を下げてその先に停止位置目標を付ける。
- 線路の間、枕木の上に「停」やStopの「S」、編成の車両数、車両形式が書かれた四角形のプレートを置く。(私鉄はこのパターンが多い)
- その他。
[編集] 関連項目
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