保土ヶ谷バイパス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
保土ヶ谷バイパス(ほどがやバイパス)は、国道16号バイパス。神奈川県横浜市保土ケ谷区と東京都町田市の東名高速道路横浜町田IC付近を結ぶ。
高速道路であるが、有料道路ではなく、通行料は無料である。それゆえ、気軽に利用できるために交通量がきわめて多い。
近隣の東名高速道路・横浜新道・横浜横須賀道路・首都高速道路とともに、広域的・地域的交通の役割を担う地域高規格道路に指定されている。
自動車専用道路であり、排気量125cc以下の二輪車は通行禁止となっている。
目次 |
[編集] 概要
主要区間は片側3車線、規制速度および設計速度が80km/hと高規格の自動車専用道路でありながら開通当初から無料である。東名高速道路と横浜市内間の移動に使われるため交通量が多く、国道16号横浜新道狩場JCTを介して首都高速道路と接続されてからは、日中に全線で渋滞することは珍しくなく、制限速度で走行することも難しい状況である。平日24時間交通量は17.4万台で、日本一交通量が多い道路となっている(平成17年度道路交通センサス)。
特に渋滞の激しい東名横浜町田IC方向の道路は立体車線の完成により増強され、東名へ向かう車両の渋滞は緩和されたものの、そのまま通過して八王子方向へ北上する車の渋滞については現在も解消されていない。
このため現在は横浜町田ICから八王子方向へ1種3級の高架道路(延長1.6km、事業区間2.1km)を建設する町田立体事業が行われており、2010年(平成22年)度完成予定である。これは実質的に保土ヶ谷バイパスの延伸であり、周辺道路の混雑緩和が期待されている。
なお、東名高速道路との接続部である横浜町田立体は保土ヶ谷バイパス - 東名高速道路間のアクセス専用となっており、横浜町田IC以西の国道16号へ向かう場合には、上川井IC手前の分岐から一般国道方向へ進む必要がある。
[編集] 年表
- 1970年:着工。
- 1973年:本村~新保土ヶ谷間が暫定2車線で開通。
- 1974年:東名横浜(当時)~狩場間が全面4車線開通。
- 1997年:横浜町田立体事業の東名横浜町田~上川井間が完成し二重立体化で直結・全線6車線以上化。
- 2001年:新桜ヶ丘インターチェンジ暫定供用開始。
- 2002年:新桜ヶ丘インターチェンジ全面供用開始。
[編集] インターチェンジなど
IC番号 | 施設名 | 施設間 キロ |
累計 キロ |
接続路線 | 規格 | 最高速度 | 車線数 | 所在地 | 別名 | 管理 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国道16号横浜新道へ直通 | |||||||||||
新保土ヶ谷IC | - | 0.0 | 国道1号横浜新道、国道16号横浜新道 | 第1種第3級 | 80km/h | 6 | 神奈川県 | 横浜市保土ケ谷区 | 国土交通省 | ||
新桜ヶ丘IC | 横浜市主要地方道17号環状2号線 | ||||||||||
南本宿IC | 市道 | 横浜市旭区 | |||||||||
本村IC | 神奈川県道40号横浜厚木線 (厚木街道) | ||||||||||
下川井IC | 神奈川県道45号丸子中山茅ヶ崎線 (中原街道) | ||||||||||
上川井IC | 国道16号 (八王子街道) | 4+4※ | |||||||||
横浜町田IC | 東名高速道路 | 横浜市緑区 | |||||||||
※高架は東名高速道路へ直通・地上は国道16号大和バイパスへ |