佐藤初女
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佐藤 初女(さとう はつめ、1921年10月3日 - )は、1992年より青森県岩木山の山麓に「森のイスキア」と称する悩みや問題を抱え込んだ人たちを受け入れ、痛みを分かち合う癒しの場を主宰。それ以前は弘前市内で自宅を開放して同様の活動をしており、こちらは「弘前イスキア」と呼ばれていた。素朴な素材の味をそのままに頂く食の見直しにより、からだから心の問題も改善していくことができると訴える。
イスキアは、イタリアの南部にある島の名前から採られたもの。ナポリの富豪の息子が、何不自由ない暮らしをしていた青年が、この島を訪れて、贅沢三昧の生活から、自分を静かに振り返ることを学び、そこの司祭館に滞在したというエピソードから借用されたものである。佐藤自身もカトリックの信者。
青森市生まれ、青森技芸学院(現在の明の星高等学校)を卒業。3年間小学校の教員をし、1944年勤務校の校長だった佐藤又一と結婚。夫は既に3人の子どもがあり、再婚だった。その後は、教職を退き、弘前市内に在住。ろうけつ染めの指導などをし、1964年より15年間、弘前学院短期大学で非常勤として家庭科で教鞭をとる。1979年には、弘前染色工房をオープンさせる。
地域に密着した多年にわたる教育、福祉の活動により、アメリカ国際ソロプチミスト協会賞、ミキ女性大賞、国際ソロプチミスト女性ボランティア賞、弘前市シルバーマンジ賞、第18回東奥賞など受賞。1995年龍村仁監督の「地球交響曲 第二番」に出演。
[編集] 著書
- 『おむすびの祈り <いのち>と<癒し>の歳時記』PHP研究所 1997年
- 『おむすびの祈り「森のイスキア」』集英社 2005年
- 『いまを生きる言葉「森のイスキア」より』講談社 2002年
- 『初女(はつめ)お母さんの愛の贈りもの―おむすびに祈りをこめて』海竜社 2002年
- 『こころ咲かせて』サンマーク出版 2000年
- 『朝一番のおいしいにおい』女子パウロ会 1997年