伝統派空手
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伝統派空手(でんとうはからて)もしくは略して伝統派とは、空手の中で、フルコンタクト空手、総合系空手でない流派・団体を特に言うのであって、特定の流派を指して言われるわけではない。
また、寸止め空手の事をさす場合もあるが、伝統派の中にも直接打撃の流派もあり、一概には言い切れない。 一般的には型の伝承を通じて、その習得と研究・応用を進める流派を指す。
[編集] 特徴
伝統派空手の特徴としては以下の事が挙げられる。
1.礼節や哲学を重視する。
2.フルコンタクト空手に比べ、『型』の練習が多い。
3.鍛錬方法等は、古来から伝わっている方式を多く用いる。(巻き藁、鉄下駄、三戦瓶等)但し、これらの道具を必ず使うわけではなく、道場や個人で鍛錬方法を工夫しているところもある。
4.競技会も行われるが、元来護身の手段として技術体系が確立しており、各流派の流儀においても競技会が中心ではない。
5.段級位制を採用するが、型と基本動作ならびに組手に対する「流儀の習熟度」により昇段・昇級する。昇級・昇段に要する期間は、流派や所属する団体により異なる。一般的に、いわゆる町道場での昇段には長期間を要する。
一般に、全日本空手道連盟(全空連)に加盟している団体は伝統派と呼ばれることが多い。