京都大学西部講堂
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西部講堂は、京都大学吉田キャンパス西部構内にある厚生施設の一つ。
京都大学所属のサークルのBOX等がある他、音楽コンサートをはじめとした各種イベントが不定期に開催されている。
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[編集] 沿革
1937年に今上天皇の生誕を祝して京都大学に建築された。 1963年、現在地に移築。
[編集] 屋根の三ツ星
屋根に描かれているオリオンの三ツ星は、1972年の日本赤軍によるテルアビブ空港乱射事件で死亡した日本赤軍メンバーを偲んで同年に描かれたものである。しかし、事件から30年以上経過した現在、追悼の意味合いは風化しており、単なるオブジェと化している。なお、描かれた当時は赤色であったが、紆余曲折を経て、近年は黄色に落ち着いている。
[編集] ロックと西部講堂
西部講堂でロックの公演が実施されることになったのは1970年12月31日に開催されたFuck'70というライブが最初である。これ以降、大晦日にはロックコンサートが開催され、矢沢永吉をはじめ、ジョニー大倉、豊田勇造、村八分といった現在のロックファンの間では著名なミュージシャンが西部講堂のステージからメジャーレコード会社の目に止まり、デビューしていくこととなった。ロックミュージシャンの中では「西部講堂の大晦日コンサートに出演すると売れる」というジンクスが伝聞されていた過去がある。これは西部講堂が日本のロック黎明期に大きな役割を果たしてきたことから出てきた一種の伝説である。現在でもインディーズバンドの間では京都における公演会場として使用されている。西部講堂を「ロックの聖地」のような扱いをしているバンドすらも存在している。
[編集] 所在地
[編集] 外部リンク
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