二酸化窒素
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二酸化窒素(にさんかちっそ、nitrogen dioxide)は NO2 という組成をもつ窒素酸化物で赤褐色の気体または液体である。窒素の酸化数は+4。窒素と酸素の混合気に電気火花を飛ばすと生成する。
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[編集] 性質
分子量 46.01、融点 −9.3 ℃、沸点 21.3 ℃。二酸化硫黄と置換反応を起こす。
種々の物質の燃焼過程(燃焼では大部分が一酸化窒素として発生し、大気中での光化学反応などにより酸化され生成する)、硝酸等の物質の製造過程などでの副生成物として意図せず発生する。その他、生物活動に由来する自然発生があり、地球規模で考えるとこれが発生源の大部分となっている。都市地域の固定発生源や移動発生源などによる高密度の発生が知られており、これが大気汚染の原因のひとつとなっている。
[編集] 健康への影響
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人の健康影響については、主に呼吸器系統への影響が知られている。二酸化窒素は環境基準が定められており、「1日平均値が 0.04–0.06 ppm の範囲内またはそれ以下であること、またゾーン内にある地域については原則として現状程度の水準を維持しまたはこれを大きく上回らないこと」としている。
[編集] 汚染状況
汚染状況について、1970年代頃までは経年的に著しい増加傾向にあったが、その後、種々の排出ガス規制の効果による減少と自動車保有台数の増加による増加が拮抗して、年平均値は長期的にほぼ横ばいの状況が続いている。環境基準の達成状況は、特に幹線道路の沿線で改善が進んでいない状況にある。
[編集] 関連項目
- オキシダント
- 酸化物