主体思想派
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主体思想派(しゅたいしそうは=主思派)とは、朝鮮労働党の路線を支持する韓国の左翼を指す。
1970年代に、統一革命党と称する主体思想派が存在すると言われていたが、韓国の情報機関が実在を確認することはなかった。朝鮮労働党がでっち上げた架空の団体だろうと言われている。
主体思想派が公然と登場したのは、1987年の民主化宣言以後である。当時の学生運動は、主体思想を支持する反米自主化反ファッショ民主化闘争委員会(自民闘)と、主体思想を批判する反米反ファッショ・民族解放闘争委員会(民民闘)に分かれて闘われた。そうして、自民闘は、全国大学生代表者協議会(全大協)の執行部を掌握し、平壌世界青年学生祭典にベルリン経由で林秀卿を代表として送るなど、親北路線を推進した。
学生運動は、その後も離合集散を繰り返し、韓国大学総学生会連合(韓総連)を結成したが、国家保安法を適用された。