出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
立法院(立法院)は中華民国の最高立法機関であり,2005年に廃止された国民大会と併せて、日本の国会に相当する機能を有している。一院制を採用し、行政院の監督、一般法案の審議議決を行う。
孫文の五権分立の憲法理論に従い、行政院、司法院、考試院、監察院と共に成立した。国共内戦の結果、中華民国の実効支配地域台湾及びその周辺の島嶼に限定されたが、名目上は中国全土を統治する唯一の政府機関を標榜した為、改選不可能な大陸地区の淪陥区が生じ、遷台以降全く改選されない万年議員が誕生、高齢化が進行し会期中は立法院外部では高齢議員の急病に備え救急車を準備するなど、現状から乖離した制度に矛盾が生じ始めた。1991年、現実路線を採用した李登輝総統により立法委員の補選が一部実施され、1992年には全面改選が行われ、名実共に台湾住民の民意を反映させた立法機関へと変化した。
[編集] 議席
現在の立法院の定員は225席、現実には221席となっており任期は3年である。中選挙区から168議席、比例代表から41議席、原住民枠で8議席、海外華僑代表で4議席と分類されているが、2005年6月7日に通過した憲法修正案により、2007年の第7回選挙より「単一選区両票制並立制」が採用されると同時に、議席も113議席(中選挙区73、原住民6、比例代表及び華僑34)と縮小されることが定められている。
[編集] 現有議席
下記は2006年11月現在の情報である
政党 |
議席数 |
特記事項 |
中国国民党 |
89議席 |
新党から移籍した5議席含む |
民主進歩党 |
84議席 |
- |
親民党 |
22議席 |
- |
台聯 |
12議席 |
- |
無党団結聯盟 |
6議席 |
一部委員は国民党党籍を保有 |
無所属 |
6議席 |
2名が無党団結聯盟会派に |
[編集] 歴代院長
[編集] 憲法施行前
代 |
氏名 |
任期 |
初代 |
胡漢民 |
1928年10月~ |
第2代 |
張継 |
1932年1月1日~ |
第3代 |
孫科 |
1932年1月29日~ |
第4代 |
孫科 |
1935年12月~ |
第5代 |
孫科 |
1947年4月~ |
[編集] 憲法施行後
代 |
会期 |
氏名 |
任期 |
初代 |
第1回 |
孫科 |
1948年5月17日~1948年12月24日 |
第2代 |
第1回 |
童冠賢 |
1948年12月24日~1950年12月1日 |
第3代 |
第1回 |
劉健群 |
1950年12月5日~1951年10月19日 |
代理 |
第1回 |
黄国書 |
1951年10月19日~1952年3月11日 |
第4代 |
第1回 |
張道藩 |
1952年3月11日~1961年2月20日 |
第5代 |
第1回 |
黄国書 |
1961年2月28日~1972年2月22日 |
代理 |
第1回 |
倪文亜 |
1972年2月22日~1972年4月28日 |
第6代 |
第1回 |
倪文亜 |
1972年5月2日~1988年12月20日 |
代理 |
第1回 |
劉闊才 |
1988年10月18日~1989年2月24日 |
第7代 |
第1回 |
劉闊才 |
1989年2月24日~1990年2月12日 |
代理 |
第1回 |
梁肅戎 |
1990年2月12日~1990年2月27日 |
第8代 |
第1回 |
梁肅戎 |
1990年2月27日~1992年1月17日 |
第9代 |
第1回 |
劉松藩 |
1992年1月17日~1993年1月31日 |
第10代 |
第2回 |
劉松藩 |
1993年2月1日~1995年1月31日 |
第11代 |
第3回 |
劉松藩 |
1995年2月1日~1998年1月31日 |
第12代 |
第4回 |
王金平 |
1999年2月1日~2002年1月31日 |
第13代 |
第5回 |
王金平 |
2002年2月1日~2005年1月31日 |
第14代 |
第6回 |
王金平 |
2005年2月1日~現在 |
[編集] 委員会
|
|
- 一般委員会
- 内政及民族委員会
- 外交及僑務委員会
- 科技及資訊委員会
- 国防委員会
- 経済及能源委員会
- 財政委員会
- 預算及決算委員会
- 教育及文化委員会
- 交通委員会
- 司法委員会
- 法制委員会
- 衛生環境及社会福利委員会
|
- 特別委員会
- 紀律委員会
- 程序委員会
- 修憲委員会
- 経費稽核委員会
|
[編集] 外部リンク