中堅手
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中堅手(ちゅうけんしゅ)とは、野球またはソフトボールにおいて、外野のうちレフトとライトに挟まれた位置を守る選手。本塁と二塁を結んだ直線上を中心として外野の中央部分が主な守備位置。セカンド・ショートの後方に位置する。英語のCenter fielderからセンターとも呼ばれる。守備番号は8。英略字はCF(Center fielderから)。
センター方向の打球処理はもとより、レフトとライトのカバーや二塁への牽制・キャッチャーの二塁盗塁阻止の際のバックアップなどを行う。球場の構造上、左中間・右中間・センターは両翼に比べて広くなっている(日本の主な球場において本塁からフェンスまでの距離を比較すると両翼に比べセンターは20m前後長い)。よって外野手のうち最も守備範囲が広い。そのため幅広く且つ素早く動けるよう俊足が必須となる。また、本塁までの距離が遠いため走者を刺す強肩も要求される。チームの中でも相当高い守備能力を持つ人が中堅手を任されることが多い。キャッチャー・セカンド・ショート・センターのいわゆるセンターラインがチームの守備の要となり、このラインの守備力がチーム全体を左右すると言っても過言ではない。
[編集] 代表的な中堅手
近年では元・阪神、日本ハムの新庄剛志選手がつとに有名。外野守備の要だけあり、俊足の選手が務めることが多い。
- 青木宣親(ヤクルト)
- 赤田将吾(西武)
- 赤星憲広(阪神)
- 大村直之(ソフトバンク)
- サブロー(ロッテ)
- 森本稀哲(日本ハム)
- 鈴木尚広(巨人)
- 多村仁(ソフトバンク)
- 鉄平(楽天)
- 平野恵一(オリックス)
- 英智(中日ドラゴンズ)
- 福留孝介(中日ドラゴンズ)(ライトも守る)
- 松井秀喜(ヤンキース)(巨人時代はセンターがメインだったが、ヤンキースではレフトがメイン)
- 真中満(ヤクルト)
- 村松有人(オリックス)
- 吉村裕基(横浜)
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