一発台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一発台(いっぱつだい)とは、パチンコ台のうち、1981年の「デジパチ3000発規制」と相前後して登場した出玉無限型の普通機・権利物のものを言う。
一部の等価無制限店では、一撃必殺の出玉数から「万発台」と呼ばれていた。
なお正式なパチンコ台のジャンルのうち、一発台というジャンルは存在しない。遊技ルールからくる、利便上の愛称・造語である。
目次 |
[編集] 状況
当時のデジパチは無限に継続する可能性があり、一回の大当たりで数万発の出玉があり、過激に射幸心を煽った。しかし、これが同年秋の「3000発規制」につながり、デジパチが面白くなくなった。
そこで登場したのが「一発台」と呼ばれる普通機(平台・チューリップ台)であった。 大抵の一発台には、中央に大当たり判定のための「役モノ」が搭載されているが、大抵の機種はシンプルな構造となっている。この「役モノ」の中では、「3つ穴クルーン」と呼ばれる物が特に有名だった。この役モノは、皿のような物に穴が3つ開いている。そこに玉が入るとルーレットのように玉が回転し、3つの穴のうちの1つに入る仕組みになっている。(大抵の機種は、その内1つが当たり穴である。)この穴から特チュー(この役物は、大当たり中に入賞すると大当たりが終了するので、絶対に入賞させてはならない。)に入賞すると、開いた特チューの先端に弾かれる新しい球筋によって出玉放出用入賞口に導かれる仕掛けになっていた。そのため、球がクルーンに飛び込むのを見るのが中毒となるクルーン中毒者を沢山生み出した。しかし、あまりに射幸心を煽る仕様なので、当局の指導が入り、一発台は設置及び製造など禁止され現在に至る。
営業方法は、ホール毎に任されていたため、「等価無制限」(ホントの意味のノーパンク取り放題)という超過激な営業をしていたホールもあった。(当然ながら、閉店時の出玉保証も無かった。)
尚、良心的な定量打止制のホールでは、パンク保証を行っていた。(従業員の確認要)
(現在でも、ごく一部の店舗に設置されている事が有る。)
[編集] スーパーコンビ導入裏話
- 筆者の知る某ホールでは、この機種導入に際し普通機として認可を受け定量打止制で新装オープンする。(ノーマル釘)
- 数日後に新台入替なしで新装オープンするが、スーパーコンビを目玉商品として一発調整した上で、無制限営業(等価交換)にしていた。画して「万発台」の登場で、この日を境にビョーキ(クルーン中毒)になるプレイヤーが続出する。(普通機での新装でプレイしていた私は「もしや…」と思っていた。)
- 数ヶ月後、話を聞きつけた当局が「認可条件(定量制)と違う。」として定量制にさせられる。(と言っても2万発打ち止め!しかもオカマ保証付き!)
[編集] 代表機種
- スーパーコンビII(SANKYO)
- スターライトII(SANKYO)
- ビッグウェーブI(SANKYO)
- フェアリー(京楽)
- ジャスティ(西陣)
- セイヤ(三星※現sanseiR&D)
- サーカス(平和)
- キューピット(奥村遊機)
- ミサイル776D (大同※現ビスティ)
[編集] 「スーパーコンビ」の特徴と攻略法
- クルーン飛び込み口はどれも開いているように見える為、「ジャンプ釘」と「寝かせ」で調整しているホールがほとんどであった。
- 問題は、如何にクルーン手前の特チューに落とすかであるが、「寝かせ」が立っている方が落ちやすい。(但し、パンクの可能性も大きい。)
- 大当たり後のストロークは、「ゴム打ち」ではなく、ゴムに当たらない程度の右打ちで、死に球のみを右盤面に落とすことである。
- 柄の悪いホールで「ド突き攻略法」(クルーンに入賞した玉が回転中に台をド突くと、手前の特入賞口に落ちやすくなる。)が流行っていたが、従業員に見つかれば「ゴト行為」で出玉を没収された上、何らかの制裁を受けることになる。
- 普通機なので釘調整に失敗していると、右打ちをしただけで、玉が増えていくものが稀にあった。
カテゴリ: ゲーム関連のスタブ記事 | パチンコ