一日署長
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一日署長(いちにちしょちょう)とは、有名女優・有名タレントを起用した警察のPRイベント。全国中で行っていいことになっているが、もっとも多く実施するのは警視庁である。警察の他、税務署や消防署も実施する場合がある。
基本的に警察署のイベントであるので、企画立案は所轄主導。
しかし場合によっては警視庁主導で行われることもあり、その場合、総務部企画課が推進する。
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[編集] 主な特徴
- 起用されるのは極めて有名な芸能人に限定されている。
- 警察の広報活動なので、犯罪歴(前科)のある芸能人はいくら有名だろうと絶対起用しない。(ただ、消防署・税務署では起用される事もあり得る。)ただし、神戸水上警察署は前科のあった田岡一雄を一日署長に起用したことがあり、この原則は絶対のものでは無い。
- 好感度上位・市民受けが良くないと人選すらされない。
- 警察の場合、一日に限り「階級」が交付される。
[編集] 内定候補一日署長
[編集] 今までの主な一日署長
山田は消防署長として任命される。
※後藤は正確には「一日署長」ではなく本庁の「一日通信指令本部長」として任命。
[編集] 詳細説明
地域性の高いイベントとなるが、特別運動活動と併合して行われる場合は広範囲的なものとなる。警察の場合は一日に限り階級を交付する(必ずしも当該署長の階級と同じではなく、まれに警部など本来署長職が有り得ない階級で一日署長を務めることも)で任命されたタレントは一日に限り身分上警察官ということになる。基本的に警視正以上の階級に該当する役職には任命しない方針なので、本庁の部長、それ以上の警視総監などには任命されないが、一日方面本部長ならば実施されることもある。
なお、一日署長が任命されている間はその署の署長はその任を解かれると思われているようだが、業務上一般人に任せられないものもある。よって、あくまで「一日限りではない」署長は署長の任にあたり続け、一日署長の任命中は「一日限りではない」署長として在職していることとなる。また、一日署長はあくまで階級と身分が警察署長であってそれに伴う権限は任命中も「一日限りではない」署長の方が持ち続け、委任されるということはない。よって、一日署長は捜査本部の幹部を務めたりその日限りで道路交通を管理できたりするというわけではない。
主な活動としては歓迎パレードや交通安全パレードに参加したり、署内を巡回して署員と交流したりなどのPR活動を行う。任命されると署長室で一日署長任命式が執り行われ正式に任命される。実際は各署の署長人事は上部機関で、警察の場合は警視庁が行うので任命は警視庁ということになり一日署長は任命証を手渡すということになる。
他に警視総監賞授与式に出席し表彰されるケースもある。
一日署長として活動中は基本的に制服を着用している。公式行事には無論制服で出席する。ただし、力士などが一日署長に任命された場合、サイズが合う制服がないので、本人の正装で代用する場合がある。
日本最大の暴力団山口組の三代目組長であった田岡一雄も、神戸水上警察署で一日署長をしたことがあり、警察と暴力団の癒着を示している。
また、一日署長関連イベントを行う場合でもその直前に所轄管内で大きな事件が起きると、捜査に集中するため、一日署長関連イベントが中止になることがある。