ヴァーツラフ・クラウス
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ヴァーツラフ・クラウス(Václav Klaus, 1941年6月19日-)は、チェコ共和国第2代大統領(2003年-)、政治家、経済学者。
プラハ生まれ。プラハ経済大学卒業後、イタリアおよびアメリカ合衆国留学を経て、チェコスロヴァキア科学アカデミー経済研究所研究員となる。1970年、政治的理由のため、チェコ国家銀行に左遷。1989年の共産党体制崩壊(ビロード革命)後、連邦政府蔵相に就任。また1991年には市民民主党を結成し、長年にわたり党首を務める。ミルトン・フリードマンやマーガレット・サッチャーの経済思想を信奉し、市場経済への移行政策を進めるが、スロヴァキアの反発を招き、連邦解体を決断。
1993年以降も首相の座に留まり、市場経済の導入など体制転換に指導力を発揮したが、1997年に汚職問題が発覚し、内閣総辞職に追い込まれる。1998年の総選挙では、社会民主党に第一党の地位を奪われるが、少数与党であったため、社民党との閣外協力と引き換えに下院議長のポストに就任。2002年の総選挙でも党勢を挽回できず、その責任を取る形で党首を辞任(しかし名誉党首として影響力を保持)。
2003年2月、ヴァーツラフ・ハヴェルの退任に伴い、第2代大統領に就任。
- チェコ共和国大統領
- 2003年 -
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- 先代:
- ヴァーツラフ・ハヴェル
- 次代:
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