ロージンバッグ
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ロージンバッグ (Rosin Bag) とは、滑り止め剤の粉末を布製の袋に詰めたもので、握ったり叩いたりすることで布地の隙間より適量の粉末を取り出す。野球やソフトボールにおいて、主に投手が手先の滑り止めを目的として使用する。日本ではロジンバッグ、ロージンバックなどとも呼ばれるが公認野球規則では「ロージンバッグ」と記述される。
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[編集] 成分
滑り止め剤の成分は大略、炭酸マグネシウム80%、松脂(まつやに)15%、その他からなる。同様の成分のものがゴルフやテニス、ボウリングでも使用される。
[編集] 野球ルール
メジャーリーグでは1926年から使用が許された。
不正を防ぐため、公式戦ではロージンバッグを投手が自ら持参することはなく、審判員が検査の上提供する。置き場所は投手板の後方と定められている(雨天等により品質劣化の心配がある場合は投手の尻ポケットに入れさせる)。ロージン粉末を付けることが許されるのは素手のみに限られ、手以外の身体やユニフォーム、グローブやボールにふりかけることはできない。
打球がロージンバッグに当たった場合でもインプレー状態である。
[編集] 置き場所
- ロージンバッグは白色であるためボールと見間違いやすい。位置の指定が「投手板後方」のみだとアンダースローピッチャーのボールリリース点と一致することがありルール改正が検討されている。