ループ (プログラミング)
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ループ (loop) とは、コンピュータプログラムにおいて特定の処理を繰り返すこと、あるいはそのように作られた部分や構造のこと。プログラム中で頻繁に使われ、たとえばC言語ではfor文やwhile文などで容易に形成することができる。プログラムのミスにより予期せぬループが起こることもある。
多くの場合、ループには繰り返しを抜けるための条件が与えられる。またジャンプ命令やループを抜けるための特別な命令 (C言語では break文とcontinue文) を使用してループから脱することもできる。
ループから抜ける条件が記述されていなかったり、記述されていてもいつまでも満たされなかったりすると、強制的に終了しない限り永久にループ内部の処理を実行し続けることがある。これを無限ループという。C言語以外にもBASIC、COBOL、FORTRANなどほとんどの手続き型言語でも無限ループが起こることがある。これらの言語を機械語に翻訳するコンパイラの中には無限ループを翻訳過程でチェックしエラーとして翻訳を中断するものもある。
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[編集] ループの例
[編集] C/C++/Java/C#
for (int i = 0; i < 10; i++) { /* 処理内容 */ }
forの中でint i = 0;と変数宣言を行っているが、C99より前のC言語ではここで変数宣言を行うことはできない。
while (x != y) { /* 処理内容 */ }
do { /* 処理内容 */ } while(x != y);
[編集] BASIC
For i = 0 To 10 ' 処理内容 Next
Do While x <> y ' 処理内容 Loop
[編集] ループからの抜け方(コンピュータが暴走した場合)
[編集] UNIX
UNIXではCtrl-Cを押すことで抜け出せる。