ラスコーリニキ
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ラスコーリニキ(Raskolnik)は旧信徒(Old Believer)・分離派教徒とも呼ばれ、ニコン総主教の宗教改革を嫌って1666-67年以降からロシア正教会から分離した宗派である。 現在でもロシア正教会の改革以前の古い礼拝様式を保持する。
改宗を拒んだ分離派教徒への対処は、当初「税金を2倍払う」などの軽いものだったが、次第に拷問・処刑を含む迫害へと変っていった。彼らの多くがウクライナ・シベリア・ロシア極東地域などに逃れた。
1905年ニコライ2世は分離派などロシア正教会以外の宗派も認めた。現在、分離派の人口は100万-1000万と言われる。数世紀前に散在した分離派の子孫が今も当局と隔離した状態で暮らしている為、数字に開きがある。