ラジオライフ
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ラジオライフとは、株式会社三才ブックスが発行する月刊誌。発売は毎月25日。アマチュア無線や業務無線などの受信などを含む、電波関連に関する情報や各種セキュリティーに関する情報、インターネット関連の情報を掲載している。通称RL
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[編集] 雑誌の内容
創刊(1980年6月)後の数ヶ月は、各地域毎ラジオ番組や番組表パーソナリティ、全国民放TV局のテストパターン、海外放送番組表、ラジオディレクターによるコラム、ラジカセ・無線機新製品紹介など普通のラジオ雑誌であったが、創刊号の警察無線特集(警察無線の周波数を掲載)が評価され、後々業務無線(特に警察無線)受信に特化した。警察無線の記事ではJR9MAR伊東稔明氏が活躍した。
元々はBCLの大家と言われる山田耕嗣氏とのBCL本の関係で伊藤英俊氏が創業した株式会社三才ブックス。 その後広告部門を離して、株式会社ラジオハウスとした、同氏は八王子市の無線販売店パックスラジオとラジオライフ一部関係者やテクニカルライターと共にその後株式会社マガジンランドを設立、対抗誌と言われる「アクションバンド」を創刊する事になる。 後に和田洋一氏が発行人となるが、故人となり現在は和田氏の奥様が実質的オーナー。
- アマチュア無線機や受信機の新製品レビュー
- 業務用無線の周波数・受信紹介
- 各種セキュリティの検証(近年はこちらにウェイトが移りつつある様に見える)
もともとは、“誰が聞いてもいい警察無線”というような、無線受信全般を扱った雑誌だったが、受信の対象に警察無線が含まれていたために警察マニアという人種を生む結果になった。自作覆面パトカーや、この本がきっかけで警察官になった人多数。マニアのバイブルとして販売部数を伸ばした。
アマチュア無線関連の記事においては、日本アマチュア無線連盟に対し野党的存在での記事を続け、同連盟の総会では執行部に対し批判的な委任状を集めて発言を繰り返すなどしてきた。しかし、アマチュア無線の衰退により本ジャンル関連の記事は大幅に減少した。
1990年代にはいると、オタク文化の変化により、セキュリティやIT関連犯罪記事などを扱うようになり、その守備範囲を広げその“ラジオライフイコール危ない雑誌”というような図式ではなく、色々な常識のウソを教えてくれるという雑誌になっている。最近では偽造クレジットカード・キャッシュカードなどの社会問題も取り扱うようになった。 一時期ムックで「裏モノ」を扱うムック本が発売されたが、編集部派閥のせいか、「裏モノ」関係編集者は退社、後に鉄人社を設立し裏モノjapanを発行する。
2000年台に入ると通信という事情が変化し、インターネット関連の情報などが多くなる。 当初からのちょっとオトクな情報、他人の知らないような情報が特集化されているが、中には「研究用です・本書に書かれているテクニックを実行すると法律に触れる場合があります。絶対に真似しないでください」と注意書きを記載した上で詳細な検証データを掲載するため、それを真似た行為を行った購読者が検挙されたケースもあった。(この部分はアクションバンドの記事との間違いかも知れない、鋭意調査請う)
その後ラジオの製作に記事を書いていた当時高校生だった羽根田氏が編集長として就任、、ラジオの製作で活躍されていたライターなど(現:テクニカルライター三上洋氏共々起用したが、羽根田氏の退社後は羽根田氏と帯同した編集者、イラストレーターや一部ライターで(株)ソフトバンクパブリシングの「突撃インターネットPC」を編集している。 また歴代の編集者の細田氏がインターネットライターとしてフリーになり、度々TVの「インターネット犯罪特集」でインタビューを受ける事になる。
現在は発行人となった代表の諏訪氏が三才ブックス全体を仕切っている様だがアマチュア無線や他の無線免許を持つ、他の無線雑誌でライターをしていた方など無線知識に乏しい編集者が少なくなり、無線の知識の視点からの記事は少ない模様。今後の巻き返しに期待したい。
[編集] 内容の変化
創刊当時は”ラジオライフ”という雑誌名のようにAMラジオの番組やパーソナリティーを扱うリスナー向け雑誌として創刊したわけだが、創刊直後に組まれた警察無線の特集記事の反応がよく、その後は無線関連の記事が強くなる。 ラジオ関係の話題は、同社のラジオパラダイスが引き継ぐ形になった。 “誰でも聴ける警察無線”という内容でかなりアウトローイメージが付いてしまったために今でも、”危ない雑誌”というイメージがあるのは確か。 しかし1990年代に警察無線はディジタル化し、一般人が直接受信することができなくなってしまったため、裏ワザなどの方向へシフト。読者層の変化などもくわわりPCネタなどに走るようになる。またIT犯罪などの話題が多くなるにつれ、扱う話題もどんどん広くなってきている。
[編集] 読者との交流
ラジオライフはペディションと称し 読者との交流を毎月1回行なっており、 全国各地へ出張をしている。 このペディションに参加すること、参加の記念に帽子やタオルが配られる。これを大切に所持しているマニアや ペディションへの連続参加をしている超マニアも存在する。
[編集] おもな連載記事
- 特集 毎月異なった内容での話題が特集される
- 特集内容は雑誌の背の部分に書かれるので参考になる。
- 工作チャレンジ
- 中学生・高校生を対象にカンタンにできる電子工作の紹介