ヤン・シュヴァンクマイエル
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ヤン・シュヴァンクマイエル (Jan Švankmajer, 1934年9月4日 - )は、チェコスロバキア・プラハ生まれの芸術家、シュルレアリスト、アニメーション・映像作家、映画監督。彼の作るアニメーション作品の作中のオブジェは非常に生々しく、独自の世界観に引き込まれる。
[編集] 来歴
ヤン・シュヴァンクマイエルは1934年にプラハで,陳列窓の装飾家である父と裁縫婦の母に生まれた.1954年にプラハの工芸高等学校を卒業し(高校在学中にシュルレアリスムに触れた),チェコ国立芸術アカデミー演劇学部人形劇科に入学した.ここでいくつかの演劇作品に関わった.1958年から1960年まで兵役についたあと,シュルレアリストとして知られるエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーと結婚した.その後仮面劇や人形劇の仕事を続け、またこのころからオブジェの制作を始めた.
その後はラテルナ・マギカに移り、1964年にクラートキー・フィルム・プラハで最初の映画作品『シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック』を発表.以後,多くの短篇映画作品や『アリス』『ファウスト』などの長編作品を製作している.
[編集] 代表作品
- アリス(Neco z Alenky, 1987年)
- ファウスト(Lekce Faust, 1994年)
- 悦楽共犯者(Spiklenci slasti, 1996年)
- オテサーネク(Otesánek, 2000年)
[編集] 参考文献
- ヤン・シュヴァンクマイエル 『シュヴァンクマイエルの世界』 赤塚若樹編訳、図書刊行会、1999年。
- 『オールアバウトシュヴァンクマイエル』 エスクァイアマガジンジャパン、2006年。