マーク・プライアー
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マーク・ウィリアム・プライアー( Mark William Prior、1980年9月7日 - )はメジャーリーグ、シカゴ・カブスの右腕投手。カリフォルニア州サンディエゴ出身。
2001年、南カリフォルニア大学からドラフト1位(全米2番目)でシカゴ・カブスに入団。 大学在学中には全米の大学野球最高の選手に与えられるゴールデン・スパイク賞を受賞した。何故プライアーが全米1番目でなかったのかというと、当時全米1番目で指名することが出来たミネソタ・ツインズが、契約金が莫大になるのを嫌ってプライアーの指名を回避し、高校生のジョー・マウアーを指名したため。結局、2番目の指名権を持つカブスが契約金400万ドルで契約。カブス入団が決まった。
マイナーリーグを短期間で終え、2002年5月22日にメジャーデビューを果たす。 メジャー一年目は6勝6敗の成績で終える。
2003年には、18勝6敗の成績でサイ・ヤング賞の3位の得票を果たす。 同シーズン中にアトランタ・ブレーブスのマーカス・ジャイルズとの接触プレーのため、オールスターの欠場を余儀なくされる。怪我から復帰後は10勝1敗の好成績を残し、シカゴ・カブスをプレーオフに導く。150キロ後半のストレートや変化球をコーナーにコントロールする力を持っており、その才能はネクスト・ロジャー・クレメンスと呼ばれるほどである。
ナショナルリーグのディビジョンシリーズではアトランタ・ブレーブスを下し、フロリダ・マーリンズとのチャンピオンシップに出場。彼が先発した第6戦で、8回表に1945年以来のワールドシリーズ出場までアウト5つまで迫りながら、ファンの守備妨害をきっかけとして形勢が逆転し、マーリンズの逆転を許す。
2004年のシーズンは最初の2ヶ月間にわたってアキレス腱と肘痛のため故障者リストに入る。肘の故障に関して肘の腱の再生手術が必要との憶測が一部で流れていたが、カブス側、プライアー双方とも否定していた。2005年にはピッチャーライナーを腕に受け骨折。2006年には肘痛が再発したため、わずか9試合の登板に終わり、1勝6敗、防御率7.21という自己最悪となる成績でシーズンを終えた。
[編集] 年度別成績
年度 | チーム | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 試合 | 先発 | セーブ | イニング | 被安打 | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 四球 | 奪三振 |
2002 | CHC | 6 | 6 | 3.32 | 19 | 19 | 0 | 116.2 | 98 | 45 | 43 | 14 | 38 | 147 |
2003 | CHC | 18 | 6 | 2.43 | 30 | 30 | 0 | 211.1 | 183 | 67 | 57 | 15 | 50 | 245 |
2004 | CHC | 6 | 4 | 4.02 | 21 | 21 | 0 | 118.2 | 112 | 53 | 53 | 14 | 48 | 139 |
2005 | CHC | 11 | 7 | 3.67 | 27 | 27 | 0 | 166.2 | 143 | 73 | 68 | 25 | 59 | 188 |
2006 | CHC | 1 | 6 | 7.21 | 9 | 9 | 0 | 43.2 | 46 | 39 | 35 | 9 | 28 | 38 |
Total | ' | 42 | 29 | 3.51 | 106 | 106 | 0 | 657.0 | 582 | 277 | 256 | 77 | 223 | 757 |