マドボタル
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マドボタルは、コウチュウ目ホタル科の昆虫で、マドボタル属(Pyrocoelia)に含まれるものの総称である。マドボタルという和名を持つ種はない。名前の由来は、成虫の前胸部の前端が頭を被うように薄く伸び、そこに透明な部分があるのを窓に見立てたものである。成虫の雌は不活発で、種によっては前翅が退化して小さくなり、一見幼虫に成虫の頭をつけたような姿になる。
幼虫は地表や草の上によく出てきて活発に活動するので観察が容易である。幼虫はカタツムリなどを食べる。日本各地に数種が分布するが、特に南西諸島において種分化が進んでいる。
成虫は発光するものとしないものがあるが、幼虫はすべて発光する。
体長約13㎜。