マクリヌス
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マクリヌス(Macrinus、164年? - 218年6月8日)は古代ローマ皇帝のひとり(在位217年4月11日 - 218年5月16日)。北アフリカ、ヌミディアの属州出身。先帝カラカラの下で近衛軍団長官を勤めるが、カラカラを217年戦地で謀殺し、皇帝の地位についた。
カラカラのはじめたパルティア戦役を引き継ぎ、戦闘では五分五分だったが、敗者のような講和を結び北部メソポタミアを放棄した。この弱腰外交が国内の理解を得られず求心力を失ったところに、先帝カラカラの叔母にあたるユリア・マエサとその孫ヘラガバルスの叛乱が勃発した。マクリヌスは兵士たちの信頼が得られず、戦闘を起こすこともできず、ローマへの逃避を試みるが、小アジアで、街道警備兵に捕えられ殺された。
[編集] 小説
先代皇帝: カラカラ(在位211年 - 217年) |
次代皇帝: ヘラガバルス(在位218年 - 222年) |