ホームドラマ!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホームドラマはTBS系列で2004年4月16日~6月25日まで放送されたテレビドラマである。FRIDAY DRAMA枠。主演は堂本剛。全11話。
東南アジアツアー中の事故で家族を亡くした主人公らの奇妙な共同生活を描いた。
目次 |
[編集] 概要
ツアーバスの事故で愛する者を亡くした人たちが同じ一軒家に住み家族を作って行く。タイトルの『ホームドラマ』の意味通り、家族の意味を問うヒューマンドラマ。視聴率は高くなかったが、岡田惠和による深い脚本や、出演者の繊細な演技により、評価は高い。最終回放送日の6月25日には、同時間帯にハリーポッターと重なってしまい、FRIDAY DRAMAの最低視聴率更新となってしまった。
[編集] キャスト
括弧内の「故人」は、バス事故での犠牲者を示す。
[編集] 家族達
- 井坂将吾・・・堂本剛
- 25歳。幼少時に両親を亡くし祖父に育てられたが、拗ねて不良になり暴れていた為祖父の死に目に会えなかった。その負い目から不良人生に終止符を打ち、真面目に生きる決意を。一本気な熱い性格をしており、「家族」に対する想いは強い。新婚旅行中に事故に遭い、最愛の新妻を失う。その後、慰霊祭で再開した遺族達に「この痛みを分かってくれるのはこの人達しかいない」と思い一緒に暮らす提案を出す。
- 秋庭智彦・・・ユースケ・サンタマリア
- 32歳。将吾とは対照的に理屈っぽい性格。家族旅行中に事故に遭い、妻と息子を失う。
- 原口仁美・・・酒井若菜
- 22歳。不倫相手との旅行中事故に遭い、自分だけが生き残った。その事が原因で職場に不倫してた事が公になり家具店を退社。
- 長峰翔子・・・井上真央
- 17歳。事故で弟と両親を亡くし、自分だけが生き残った。事故の影響でバス恐怖症となり、バスに乗れなくなっている。
- 新見まゆみ・・・紺野まひる
- 26歳。ツアーの添乗員。事故でツアーコンダクターの夫を失う。
- 中西光太・・・西洋亮
- 14歳。事故で父を亡くす。事故以降、チョコバーを持ち歩くようになる。
- 青山宏樹・・・泉澤祐希
- 10歳。事故で両親を亡くす。その後、祖父母に引き取られるが・・・
- 遠山映子・・・いしだあゆみ
- 51歳。事故で息子二人を失う。
- 河野清一郎・・・田村高廣
- 71歳。事故で妻を失う。
[編集] 故人
- 井坂亜由美(将吾の妻、故人)・・・岡本綾
- 新見靖彦(まゆみの夫、ツアーコンダクター、故人)・・・岡田浩暉
- 秋庭香(智彦の妻、故人)/浜田桃子(喫茶店店主)・・・木村多江
- 秋庭直哉(智彦の息子、故人)・・・佐藤和也
- 矢口俊輔(仁美の不倫相手、故人)・・・斉藤陽一郎
- 長嶺守(翔子の父、故人)・・・樋渡真司
- 長嶺恵(翔子の母、故人)・・・花井みを
- 長嶺拓(翔子の弟、故人)・・・須田泰大
- 中西和也(光太の父、故人)・・・六角精児
- 青山貴宏(宏樹の父、故人)・・・伊藤博幸
- 青山順子(宏樹の母、故人)・・・浅野麻衣子
- 遠山高志(映子の長男、故人)・・・堀江慶
- 遠山義則(映子の次男、故人)・・・飛岡宏年
- 河野泰子(清一郎の妻、故人)・・・長内美那子
[編集] その他
- 原口生・・・斎藤拳匠
- 新藤誠(亜由美の父)・・・黒沢年雄
- 河野慶一(清一郎の息子)・・・山崎一
- 大槻社長(工務店社長)・・・山田明郷
- 稲葉(翔子の友人の彼氏)・・・加藤成亮
- 伊藤正之
- 山崎満
- 半海一晃
- 小林すすむ
- 池田貴美子
ほか
[編集] スタッフ
- 脚本・・・岡田惠和
- 音楽・・・長谷部徹
- 演出・・・平野俊一、酒井聖博、高津泰行、片山修
- プロデューサー・・・橋本孝、瀬戸口克陽
- 演出補・・・高津泰行、高野英治、上野かおる、加藤尚樹、岩城隆一
- プロデューサー補・・・遠藤正人、塩村香里
- 編成・・・津留正明
- 協力・・・東通、アックス、日音、緑山スタジオ・シティ、NK特機、タカハシレーシング
- 制作・・・DREAMAX TELEVISION、TBS
[編集] 主題歌
- オープニング「アローン・アゲイン」歌:ギルバート・オサリバン
- エンディング「ORIGINAL COLOR」歌:堂本剛
[編集] サブタイトル
- 4/16 第1話
「僕らは世界で一番大切な人を失った・・・ タイ・バス転落事故から始まる家族再生の物語」12.6%
- 4/23 第2話 「やって来た2人」 11.9%
- 4/30 第3話 「将吾ブチ切れる」 10.5%
- 5/7 第4話 「私妊娠してる!」 10.5%
- 5/14 第5話 「涙の授業参観日」 9.4%
- 5/21 第6話 「デブの逆襲」 9.4%
- 5/28 第7話 「嵐を呼ぶ訪問者」 10.3%
- 6/4 第8話 「迎えに来た息子」 7.4%
- 6/11 第9話 「生まれて来る命」 9.3%
- 6/18 第10話 「第二部スタート」 8.1%
- 6/25 第11話 「別れの決断」 7.2%
平均視聴率:9.7%
[編集] 関連商品
DVD
- Vol.1 第1話(2H)、2話 ¥3,990 PCBX-50627
- Vol.2 第3話、第4話 ¥3,990 PCBX-50628
- Vol.3 第5話、第6話 ¥3,990 PCBX-50629
- Vol.4 第7話、第8話 ¥3,990 PCBX-50630
- Vol.5 第9話、第10話、最終話 ¥5,985 PCBX-50631
- 全巻収納DVD-BOX ¥21,945 PCBX-60019
VHS
- Vol.1 第1話(2H)、2話 ¥7,140 PCVX-71173
- Vol.2 第3話、第4話 ¥7,140 PCVX-71174
- Vol.3 第5話、第6話 ¥7,140 PCVX-71175
- Vol.4 第7話、第8話 ¥7,140 PCVX-71176
- Vol.5 第9話、第10話、最終話 ¥10,290 PCVX-71177
「ホームドラマ!」オリジナル・サウンドトラック
- 発売元:ユニバーサル シグマ
- 発売日: 2004年6月9日
- 盤種: CDアルバム
- レコードNo: UMCK-1180
- 価格(税込): 2800円
ホームドラマ!(書籍)
- 原作:岡田惠和 著者:進藤良彦
- 発売元:竹書房
- 発売日:2004年07月16日 ISBN:4812416884
- 価格(税込み):680円
[編集] 放送時間
- 金曜日21:30~23:24(第1話)
- 金曜日22:30~23:24(第2話)
- 金曜日22:00~22:54(第3話、第5~6話、第8~11話)
- 金曜日22:30~23:24(第4話)
- 金曜日22:10~23:04(第7話)
[編集] エピソード
- 全日空ホテルでの製作発表の際に、記者からの出演者への質問に「血の繋がっていない家族という設定の役を演じていく上で、気をつけていることはありますか?」と出た時に泉澤祐希がマイクを持ったまま固まってしまい、席の離れた堂本剛が心配そうにじっと泉澤祐希を直視し、緊張が解けたように泉澤祐希が、「自然にやってます。」と答えた。
- 視聴率が取れない事を苦にして責任を感じてる橋本孝プロデューサーに堂本剛とユースケ・サンタマリアが激励をし、気持ちが晴れたと語っている。
- 第7話では酒井若菜が出演した木更津キャッツアイ、井上真央が出演したキッズ・ウォーに関係した演出が話題になった。
- 最終話のロケに使用した小学校が火災で全焼するというニュースが起こり、何か出来ることは無いかと考えた橋本孝プロデューサーが、ロケの時に撮った校舎の全景写真をパネルにして贈った。
- 最終回の将吾のナレーションは「アローン・アゲイン」の歌詞の一部を抜粋している。岡田惠和がこのドラマを書き始める時に、一番最初にノートに書きとめた言葉だったようだ。
- 第41回ザテレビジョン:ドラマアカデミー賞の読者票では「作品賞」「主演男優賞」「助演男優賞」「主題歌賞」の四冠と言う快挙だった。
[編集] 外部リンク
前番組: |
次番組: |