ホイアン
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ホイアンの古い町並み |
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クアンコン寺 | |
(英名) | Hoi An Ancient Town |
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(仏名) | Vieille ville de Hoi An |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(2)(5) |
登録年 | 1999年 |
拡張年 | |
備考 | 名称について |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
ホイアン(ベトナム語:Hội An, 漢字:會安)はベトナム中部クアンナム省ダナン南方30キロにある古い港町である。トゥボン川の河口に位置する。ヨーロッパ人にはファイフォ (Faifo) と呼ばれたこともある。中国人街を中心に古い建築が残り、1999年に「ホイアンの古い町並み」としてユネスコの世界遺産に登録されている。
目次 |
[編集] 概要
チャンパ王国時代からの古い港町で、16世紀にチャンパは南に後退し、フエに広南阮氏政権が樹立されるとその外港となった。ホイアンの名称はその頃に成立したと思われる。16世紀末以降、ポルトガル人、オランダ人、中国人、日本人が来航し国際貿易港として繁栄した。この頃には中国人街の近くに日本人街も形成された。間もなく日本の鎖国によって日本人は消滅してしまうが、ホイアンはその後も国際貿易港としての繁栄を維持した。1770年代には西山(タイソン)党の乱によって町は完全に破壊されたが、やがて再建され、19世紀まで繁栄した。しかし、ホイアンと海を結ぶトゥボン川に土砂が堆積して浅くなり、港の繁栄はダナンに移った。町はベトナム戦争時代に破壊されることもなかった。
[編集] 登録基準
この世界遺産は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (2) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (5) 特に、不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている、ある文化(または、複数の文化)を代表する伝統的集落、または、土地利用の際立った例。
[編集] 主な建築物
- 来遠橋(日本橋) 屋根付きの中国風だが、1593年に日本人が建設したと伝えられる。
- 福建会館 1773年に建設された華人の会館。
- 広肇会館(広東会館) 1786年に創建された広東系中国人の会館。
- 海南会館
- 潮州会館
- クアンコン寺(関帝廟)
- クアンタンの家(チャンフー通り77番の家) 約380年前に建てられた中国家屋。
- タンキーの家
- フーンフンの家
[編集] 観光
- クアダイ・ビーチ
- 日本人の墓
[編集] 交通
最寄の空港はダナン国際空港である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Welcome to Hoi An World heritage 世界遺産ホイアン(英語、フランス語、ベトナム語)
- Vietnam - Hoi An ホイアンの写真集(英語)