フレンチトースト
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フレンチトースト(英語 French toast)は北アメリカ、ヨーロッパの一部、アジアの一部の国・地域などで朝食や軽食としてよく食べられているパン料理の一種。主に卵と牛乳などの混合液をパンに染み込ませ、フライパンなどで焼き直したもので、しっとりした食感に変わる。
[編集] 概要
パン(食パンやフランスパンをスライスしたもの)に、卵と牛乳かオレンジジュース、それにナツメグ、シナモンなどのスパイスを混ぜた液体をしみこませて、フライパンなどで軽く両面を焼いて作る。
メープルシロップ、生クリーム、粉糖、蜂蜜などを好みでかけて食べる。香港では「西多士」(広東語 サイトーシー)と呼ばれ、茶餐廳という喫茶軽食店の定番メニューであるが、蜂蜜をかけて食べる。
フレンチトーストは様々な作り方があり、パンも食パンだけでなく、レーズンやナッツを含んだものを使うことがある。また、バニラエッセンスを使うこともある。
台湾でも、「法國土司」(中国語 ファーグオトゥースー Fǎguó tǔsī)などの名で朝食に出す店が多いが、総じて甘くないものが多い。
[編集] 歴史
フレンチトーストは、ヨーロッパの様々な国で作られていたことが記録に残っており、その歴史は中世に遡る。
2003年頃にイラク問題をめぐってアメリカとフランスの関係が悪化した時に、ポテトフライをフレンチフライからフリーダムフライと一時的に呼び名を変更した時に、同じようにフレンチトーストをフリーダムトーストと呼び変えていたことがある。