フィン・ファンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィン・ファンネルはアニメ映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場した架空の兵器。RX-93νガンダムに搭載された、アムロ・レイ考案のファンネルを指す。
ファンネルはエネルギーCAPの採用により、その前身であるビットと比べ小型になり、ネオ・ジオン系列機のファンネルは高出力レーザーの採用等により更なる小型化が進められてきたが、フィン・ファンネルは逆に大型化し稼動時間を大幅に向上させている。
フィン・ファンネルは小型ジェネレータと開放型のメガ粒子加速帯(メガ粒子偏向機)を搭載し、既存のビット兵器より遥かに強力なビームで攻撃が可能となっているほか、発生するメガ粒子をファンネル間に面的に展開し、防御障壁として使用する事が可能となるビームの膜であるビームバリアが展開される(この際メガ粒子或いは縮退寸前のミノフスキー粒子を面上に固定する為、Iフィールドを発生させていると思われる)。
また、それ自体が三つのブロックからなる羽根状のAMBACユニットとして作用するため、これを搭載するモビルスーツの運動性と稼働時間の向上にも成功している上、ファンネルそのものにも高度な運動性と稼働時間を付与することとなった。(劇中でギュネイが「なんでファンネルがあんなに持つんだ」という発言をしているが、これはフィン・ファンネルがジェネレーターを搭載している上、「AMBAC」機能が付与されているため既存のファンネル以上の稼働時間を誇っていることを表している。) また、通常のファンネルとは大きく外見が違うため、ギュネイ・ガスが放熱板と誤認している。
νガンダムに装備されたものは機体が急造だったこともあり、一度射出すると本体に戻すことが出来ないが、Hi-νガンダムでは再充電が可能になっている。
全くの余談であるが、スーパーロボット大戦シリーズにてこの武器を使用すると、アムロ・レイが射出に際し「行け!フィン・ファンネル!」「フィン・ファンネル!」と叫ぶが、映像作品内ではこのような台詞を叫んだことは一度もない。アムロとνガンダムは元から人気がある上に作品中では両者とも最強に等しい能力を有する為使用頻度が高く、作品を知っている知らないに関わらず、繰り返しこの台詞を聴くことによってプレイヤーの心に深く刻み込まれていった。こうして、「フィン・ファンネル!」はあたかもアムロの名台詞であるかのような認識を持たれるに至る。なお、アムロに限らず同武器を使用できるキャラクターであれば全員同じような台詞を叫ぶ。尚、何故この様な台詞が当たり前の様に使われるのかというと、アムロ・レイの声優である古谷氏が、自分もスーパーロボット(マジンガーZ等)の様に何か必殺武器の名前を叫びたい、と言いだしたから…という話がある。