バレンシア (ベネズエラ)
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バレンシアは、ベネズエラのカラボボ州の州都。同国の工業、製造業の中心地である。人口は130万人。カラカス、マラカイボに次ぐ第三の都市である。
都市の標高は海抜520m、周囲を山に囲まれた谷に位置している。東へ30kmほどのところにはベネズエラで2番目の大きさを持つバレンシア湖がある。食品加工など軽工業が盛んな都市で、国内外に製品を送り出す。
1811年にベネズエラがスペインに対して独立を宣言したとき、バレンシアは連邦直轄の首都と定められた。すぐに独立戦争に突入し、第一次ベネズエラ共和国が崩壊したため、遷都は実施されず立ち消えになった。
ベネズエラでは従来盛んだった金属を中心とする重工業が1980年代から不振に陥ったため、軽工業中心のバレンシアが工業都市として浮上した。治安は比較的よく、郊外市内を結ぶ地下鉄が建設中である。