バイセンテニアル・マン
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『バイセンテニアル・マン』(The Bicentennial Man)は、アイザック・アジモフのSF小説。1976年に発表され、後に同題の短編集(邦題『聖者の行進』)に収録された。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
芸術や工学の才を持ち、人間になりたいと願うロボット・アンドリュウの200年の生涯を描いている。ロボットと人間の境界線をテーマにした、アジモフのロボット物のひとつの境地と言える作品である。
元々は1976年のアメリカ建国200周年に因み「バイセンテニアル・マン(200歳の男)」という表題の作品を集めたアンソロジーの為に書かれた作品だが、企画が諸事情で頓挫した為に別のアンソロジーにて発表された。(この辺りの事情はアジモフ自ら短編集『聖者の行進』の中で語っている)
1976年のネビュラ賞中篇部門、及び1977年のヒューゴー賞中篇部門受賞。
1993年にロバート・シルヴァーバークにより長編化され、1999年にロビン・ウィリアムズ主演で映画化された。(共に邦題『アンドリューNDR114』)
[編集] あらすじ
USロボット社で製造され、マーチン家に仕える事になった給仕ロボット。アンドリュウと名づけられた彼は偶然に芸術の才能を発揮する。主人の理解で自身の収入を得たアンドリュウは、それにより人間そっくりの外観を手に入れる。更に人工臓器の設計開発で名声と財を手に入れると同時に、その技術で自らの身体の内部も人間に近づけていく。
そして製造から150年後、長年の夢であった人間としての生存権を得るための法廷闘争に挑むアンドリュウ。長い闘いの末、人間になるために遂に彼が選んだ最後の選択とは…。