ハーバート・スペンサー
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ハーバート・スペンサー(Herbert Spencer, 1820年4月27日 - 1903年12月8日)は、イギリスの哲学者、社会学者、倫理学者。
イングランドのダービーに生まれ、ほとんど家庭で教育を受けた。16歳で鉄道技師として働き始め、空いた時間に著作活動をしていた。1843年には当時も今と変わらず重要な経済誌である『エコノミスト』誌の副編集長となった。
スペンサーは1852年に『発達仮説』(The Developmental Hypothesis) を、1855年に『心理学原理』を出版した。それから『社会学原理』『倫理学原理』を含む、多くの著作を出版した。これらの著作はかれの進化 (evolution) という着想に貫かれている。社会進化論という概念はこれらの著作から発している。彼の著作『第一原理』は現実世界の全ての領野に通底する進化論的原理の詳しい説明である。
あまり知られていないが、ポピュラーな用語「進化」と共に「適者生存 (survival of the fittest) 」という言葉はダーウィンではなく、スペンサーの造語である。スペンサーは社会科学の創始者の一人として有名である。
[編集] 著作
- 『総合哲学体系』System of Synthetic Philosophy (1860年)
- 『社会静学』Social Statics (1851年)
- 『教育論』Education (1861年)
- 『人間対国家』The Man Versus the State (1884年)
- 『自伝』Autobiography (1904年)