ハロー効果
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ハロー効果(-こうか、Halo effect)とは、心理的効果の一つ。ある対象を評価をする時に、顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象の事。認知バイアスの一種である。一般にポジティブな方向への歪みを指す事が多いが、ネガティブな方向へのハロー効果も存在する。ハローとは、「後光が差す」と言う時の後光、聖像の光背や光輪の事で、別名、後光効果、光背効果とも呼ばれる。
例として、ある人が難関大学卒であった場合、その人が学力においてだけでなく、人格的にも優れてると思い込んでしまうケースが挙げられる。また、有名人やタレントを通じたCMや広告がその商品やサービスを実際に使ったりみたりした事がないにも関わらず、良いイメージを与える。それによって購入意欲を刺激したり、購入したりする。 経験則として古くから気づかれていた現象であるが、実証的な研究は心理学者ソーンダイクによるものが嚆矢である。