ニーノシュク
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ニーノシュク(Nynorsk,新ノルウェー語の意)はブークモール(Bokmål,書籍の言葉の意)とならんでノルウェーで公認されている文語(書き言葉)。別名ホイノシュク(Høgnorsk)。ノルウェーの方言を文語に採用したものである。(ブークモールはデンマーク語の文語をノルウェー式にしたものである。)イーヴァル・オーセン(Ivar Aasen)の始めた言文一致の運動に由来する。以前はそれぞれ「ランスモール」(Landsmål,土語、田舎の言葉の意)、「リクスモール」(Riksmål,国語、公用語の意) という名称だったが1929年に改称された。ニューノシュクはそれまで複数あったノルウェー語の各方言(ランスモール)を無理に統合して人工的に作ったもので、ノルウェー人の誰も理解出来ないと揶揄されている。ランスモール話者は人口の10~15%が用いているとされるが、ノルウェーは方言の違いが大きく、各方言ごと意志の疎通は困難である。
[編集] 文例
以下に文例を示す。 Nはニューノシュク、Hはホイノシュク、Bはブークモール、 Rはリクスモール、Dはデンマーク語、Iはアイスランド語、Sはスウェーデン語、Eは英語である。
N/H: Eg kjem frå Noreg N/H: Kva heiter han? |
N/H: Dette er ein hest N: Regnbogen har mange fargar |