ナンバーリンク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナンバーリンクは、盤面にある同じ数字同士を線でつなぐペンシルパズルである。同様なパズルに、アルファベットを線でつなぐアルファベットコネクションがある。ここでは、主にナンバーリンクに付いて書き、アルファベットコネクションとの違いは必要に応じて適宜記載する。
目次 |
[編集] ルール
- 盤面にある同じ数字同士を線でつなぐ。
- 線は縦横に引き、斜めには引かない(斜めに接したマス同士を直接線で結ばない)。
- 線は交差や枝分かれをしない。また、1つのマスに2本以上の線が入ることも無い。
アルファベットコネクションにおいては、上記の「マス」が「交差点」に置き換わる。
[編集] 例題
3 | 1 | |||
2 | 3 | |||
1 | 2 |
同じ問題をアルファベットコネクションの形にすると以下の様になる。
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ |
■ | B | A | ■ | |||||||
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | |||||
■ | ■ | |||||||||
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | |||||
■ | C | B | ■ | |||||||
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | |||||
■ | ■ | |||||||||
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | |||||
■ | A | C | ■ | |||||||
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ |
[編集] 歴史
同じ物を線でつなぐと言うパズルはナンバーリンクの登場以前から存在していた。ナンバーリンクは、それを枠の中に取り込むことによって、線の引き方を厳密化させたパズルといえる。
ナンバーリンクが初めてパズル通信ニコリに掲載されたのは、1987年(17号)であり、1989年に初の単行本が発売されている。
[編集] 解法
多くのペンシルパズルと違い、ナンバーリンクは完全な理詰めでは解けない事が多く、勘で解けることも多い。
一般的な攻略法としては、外周に近い物から考えるというのがあるが、これも絶対ではない。
[編集] 別解
理詰めで解けないことから、パズル誌でも稀に別解がある問題が掲載されることがある。
別解で最も多いのが短絡解と呼ばれるもので、下の例の様にマスの多くが余ってしまうつなぎ方が存在する物である。
1 | ━ | ┓ | |
2 | 1 | ||
┗ | ━ | 2 |
(作意解は1が左下を通り2が右上を通る)
[編集] その他
ナンバーリンクには「ナンリン」、アルファベットコネクションには「アルコネ」という略称がある。特に後者は、「歩こうね」との掛詞になっている。
『パズル通信ニコリ』では短絡解の別称として「関西解」という言葉がある。これは、以前に関西の読者からの投稿作品に短絡解があり、別の関西の読者からその短絡解を指摘されたことからこの呼び名がついた。