ナポレオンズ
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ナポレオンズは日本の2人組プロマジシャンである。名前はナポレオン・ボナパルトから。主にステージでのショーを行う。コミックマジックの範疇に分類されることが多い。日本奇術協会広報委員長。
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[編集] メンバー
[編集] 概要
専修大学マジック同好会でコンビを結成。1977年に「マジック・ナポレオンズ」としてデビュー。その後、「ナポレオンズ」と改名。のちに、ナポレオンという名を使わせてもらっていることを報告し、その「許可」をもらうためにフランスのナポレオン・ボナパルトの墓前を訪ねた話が知られている。
当初は「正統派」マジックを演じたが、現在ではギャグを取り入れた形式へ転換。400種を超えるバラエティ豊かなレパートリーで活躍し、1988年のFISMハーグ大会にて「グランドイリュージョン部門第3位」に入賞の実績を持つ。そのほかにも国内での受賞歴は多く、大会など様々なイベントへのゲスト出演も多い。
主にパルト小石がトークで盛り上げ、ボナ植木がマジックを行う。有名な芸としては「あったまぐるぐる」「空中浮遊」など。似非手品ともいえる種や仕掛けが分かりきったような芸を披露することもあるが、本格的なマジックも多数披露しており決してお笑いで終わらず、不思議さを保った良質のエンターテイメントである。基本的に2人の衣装は長袖だが、ボナ植木は袖をまくってマジックを行う。
「世界が僕らのステージだ!」というキャッチコピーを掲げるが、その言葉通りにアジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカでの公演を成功させている。
テレビのバラエティー番組でMr.マリックのトリックを次から次に暴き、Mr.マリックが半泣きになったことがある。(念のために記すが、これはトリックを暴かれて追い詰められてMr.マリックが泣いたということではなく、追い詰められて半泣きになるというところまでがテレビ番組上の演出である[1])
万人に受ける芸風で人気は高く、テレビなどで活躍。著書も多く、一般に広く認知されている。
[編集] 主なネタ
- あったまぐるぐる
- 専用の小道具をパルト小石の頭部にかぶせて回すと頭部がぐるぐると360度以上回転する(ように見える)。
- 空中浮遊
- 「師匠である引田天功 (初代)が教えてくれた唯一の手品」という口上で始める。パルト小石やボナ植木の身体が宙に浮く(ように見える)。
[編集] 主な受賞暦
- 1988年 世界マジックコンテスト(FISM) 第3位
- 2003年 文化庁芸術祭 演芸部門優秀賞(関東参加公演の部)[2]
- 2005年 日本クロースアップマジシャンズ協会 JAPAN CUP 2005 マジシャン・オブ・ザ・イヤー[3]
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- ↑ ナポレオンズ 『ライフ・イズ・マジック 種ありの人生と、種なしの人生と。第3回』 「ほぼ日刊イトイ新聞」
- ↑ 文化庁芸術祭 平成15年(第58回)芸術祭賞一覧
- ↑ 日本クロースアップマジシャンズ協会 JAPAN CUP 2005