ナイト・ウォッチ
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『ナイト・ウォッチ』は、ロシアの作家セルゲイ・ルキヤネンコによって書かれたファンタジー小説。ロシアで300万部を売り上げ大ヒットした。1999年にロシアのSF大賞である「遍歴者賞」を受賞している。本作は、シリーズ3部作の第1作目で、この後『デイ・ウォッチ』『トワイライト・ウォッチ』と続く。
2004年、ティムール・ベクマンベトフ監督により映画化され、ロシアでは『ハリー・ポッター』『ロード・オブ・ザ・リング』をしのぐ大ヒット映画となった。この年のアカデミー賞外国語部門にノミネートされ、2005年のブリュッセル国際ファンタジー映画祭で銀鴉賞を受賞した。その後、全米での公開が決まり、日本でも2006年に公開された。
目次 |
[編集] ストーリー
人間として生まれながら特殊な超能力に目覚めた異人(アザーズ)たちは、“光の勢力”と“闇の勢力”に分かれ、長い間敵対してきた。しかし、1000年前、ようやく休戦協定が結ばれ、以降、“光”と“闇”の勢力はお互いを監視しあうことで均衡を保ってきた。光が闇(ナイト)を監視するのが「ナイト・ウォッチ」(ナイト・パトロール)。一方、闇が光(デイ)を監視するのが「デイ・ウォッチ」(デイ・パトロール)と呼ばれる。
魔術師、呪術師、吸血鬼などが総出演する、オカルト要素が満載のバトルファンタジー。ただ、登場人物たちは、変身能力や不老不死などの超能力を持ちながら、争いを回避するために設けられたルールにがんじがらめに縛られ、能力を謳歌するどころか、人間以上に悲哀、苦悩にまみれながら生きている。
[編集] 登場人物
- アントン・・・“光”の異人。「ナイト・パトロール隊」隊員。2級の魔術師。
- スヴェトラーナ・・・呪いをかけられた娘。“光”の異人として目覚める。
- ゲセル(ボリス)・・・“光”の異人「ナイト・パトロール隊」のボス。伝説の大魔術師。
- オリガ・・・過去の失策で白フクロウに変身させられている“光”異人。女魔術師。
- イリヤ・・・“光”の異人。「ナイト・パトロール隊」隊員。
- セミョーン・・・“光”の異人。「ナイト・パトロール隊」隊員。
- イグナート・・・“光”の異人。「ナイト・パトロール隊」隊員。
- 虎の子・・・“光”の異人。「ナイト・パトロール隊」隊員。
- 熊・・・“光”の異人。「ナイト・パトロール隊」隊員。
- ザブロン・・・“闇”の異人。「デイ・パトロール隊」ボス。大魔術師。
- アリス・・・“闇”の異人。「デイ・パトロール隊」隊員。
- イゴール・・・ヴァンパイアに襲われた少年。限りなく“闇”に近い人間。
[編集] 映画版キャスト
- アントン/コンスタンチン・ハベンスキー
- ゲセル/ウラジーミル・メニショフ
- コストーヤの父/ワレーリー・ゾロツキン
- スヴェトラーナ/マリナ・ポロシナ
- オリガ/ガリーナ・チューニナ