ドラッケン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドラッケン(Drakkhen)とは、1989年に、Infogrames社から発売されていた、フランス製の疑似3Dロールプレイングゲームである。
Amigaで最初に発売され、その後Atari ST、PC/AT互換機、PC-9800シリーズ、X68000、FM TOWNS、スーパーファミコンに移植された。
目次 |
[編集] 各プラットフォームについて
[編集] Amiga
これが原作であり、またAmigaの重厚なサウンドを生かし、歌唱つきのオープニングが流れる。 メディアは512KBフロッピーディスク二枚組になっており、ゲームを途中でセーブするにはもう一枚新しいフロッピーディスクが必要になる。また、ゲームを途中からプレイする、もしくはデフォルトのキャラクターでプレイする場合はディスク1から、キャラクターを新規で作成し、途中でセーブをする予定がある場合には、ディスク2から起動する必要があり、ディスク2から起動した場合には上述のオープニングは流れない。
[編集] Atari ST
{スタブ}
[編集] PC/AT互換機
{スタブ}
[編集] PC-9800シリーズ
エピックレコードジャパン(当時の社名はEPIC SONY)にて移植され、日本語、英語、フランス語を始めとする数カ国語に対応している。 メディアは2HDフロッピーディスク一枚で、ハードディスクへインストールしてプレイする事も可能だが、ゲームを終了してMS-DOSプロンプトへ戻り、そのまま他のソフトを起動させるような事はできず、一旦再起動をする必要がある。また、ゲームを途中でセーブするにはもう一枚新しいフロッピーディスクが必要となるが、ハードディスクにインストールした場合には必要がない。なお、ハードディスクにインストールした場合も、ゲームを起動する場合にはマスターディスクが必要になる。 また、ゲームのセーブが10個まで可能となっている。
なお、移植に伴って、音楽などが大幅に変更されており、ややバランスの変更(原作に比べ、モンスターが遥かに弱くなっている)などもなされている。
[編集] X68000
PC-9800シリーズ版と一緒に、エピックレコードジャパンによって移植された。システムそのものはPC-9800版とほぼ同一だが、X68000の方がサウンド・グラフィック機能が高い為に、一部の画質やサウンドの音質等が向上している。 メディアは2HDフロッピーディスク2枚組で、プログラムディスクをドライブ0、データディスクをドライブ1にセットしてプレイする。
[編集] FM TOWNS
{スタブ}
[編集] スーパーファミコン
コトブキシステムにて移植されている。なお、難易度は原作から極端に大幅に下げられており、それに伴ってシステムも多数変更されており、システム面だけを言えば殆ど別のゲームと言っても差し支えない程になっている。
以下変更点の例を上げる
- 音楽が原作とは全く違うものになっている
- キャラクターの初期装備がやや異なる
- グラフィックがかなり原作と異なっている点がある(例:上半身用の防具の、下半身にはみ出している分は表示されない)
- (上半身につける)防具の重ね着は一切出来なくなっている
- ドラッケン文字(後述)がなくなっている
- さすらいの商人が、酒場に常時、もしくはフィールド上にランダムで登場し、お金があれば無尽蔵にアイテムが購入できる。それに伴い原作にあった武器屋は削除されている
- 最後のシナリオ(これが結構分かりにくく根気が必要と思われる)が、削除されている
- 同じジョブのキャラクターは、例え異性であっても複数作成できない
- 特定の条件を満たさないまま、センターオブアイランドに行っても、ドラゴンに襲われる事はなく、ただ追い返されるだけである
- 地図の表示が可能である
- 寺院の利用料が無料となっており、またそれに伴い司祭の発言にやや矛盾が生じている
- その他、失敗するとキャラクターが即死するようなトラップがいくつか削除・緩和されている
等である
また、続編としてスーパードラッケンが発売されているが、ゲームシステムは全く異なり、シナリオ的には続編であるものの、ゲームとしては全く別の内容である。
[編集] ジョブ
このゲームには、主に4種類、男性用ジョブ、女性用ジョブを全てばらして数えると、6種類のジョブが存在し、4人のキャラクターを作成することになる。また、同性の同一のジョブのキャラクターは複数作成できない。(スーパーファミコン版は異性同士であっても作成できない)
[編集] ファイター(男性)/アマゾン(女性)
戦士であり、ドレス以外の武器防具は全て装備ができ、攻撃の主力にしやすいが、魔法は殆ど使えない。
[編集] スカウト
偵察兵であり、武器防具はファイターやアマゾンと同一の物が装備できるが、やや攻撃力や体力等が劣る。しかし鍵を開けたり、ダンジョンを明るくしたりなどの補助魔法を中心に、魔法がある程度は使用できる。
[編集] マジシャン
魔法使いであり、攻撃魔法を使用できる。攻撃力や体力等は劣り、また装備できない防具が多いが、防具として(青い)ドレス(スーパーファミコン版はコートと記述)がこのジョブのみ装備できる。
[編集] プリースト(男性)/プリーステス(女性)
僧侶であり、回復魔法を主に使用できる。攻撃力や体力等は劣り、また装備できない防具もあるが、防具として(茶色の)ドレス(スーパーファミコン版はローブと記述)がこのジョブのみ装備できる。
[編集] ドラッケン文字
このゲームには(スーパーファミコン版を除き)、ドラッケン文字という文字が登場し、(特に最初のうちは)取り扱い説明書を読んで、翻訳しないとならなく、特に魔法は全てドラッケン文字にて記載されるため、ドラッケン文字を知っておかないと魔法を使用することすらが、ままならなくなってしまう。 なお、このドラッケン文字は、単にアルファベットを記号に置き換えた物である為、対応を覚えれば説明書を読む必要はなくなる。(魔法・アイテムのドラッケン文字は効果に対応した、英単語を略したものが殆どである)
[編集] ドラッケン島
このゲームの舞台はドラッケン島という、四角形の島が舞台となり、それぞれに草原、湿地、雪原、砂漠と四つのエリアがあり、それぞれのエリアを支配しているドラッケンが男女一体ずついる。
[編集] 草原
ここからゲームが始まり、基本的に草が生えていて人なども多めに住んでいるエリアである。
支配しているドラッケンは、ホドケン(男)と、ホドカ(女)である。
[編集] 湿地
水たまりが多く、落ちるとキャラクターが溺れてしまうので、注意が必要である。
支配しているドラッケンは、アーケン(男)と、アーカ(女)である。
[編集] 雪原
一面の銀世界で、道が少なくて迷いやすいので注意が必要。
支配しているドラッケンは、ナクトケン(男)と、ナクトカ(女)である。
[編集] 砂漠
強力な恐竜、更にはドラゴンがいきなり出て来るのでとても注意が必要。その強さ故、防具を破壊されたり、一発でキャラクターが殺されたりすることも多い。
支配しているドラッケンは、ハズルケン(男)と、ハズルカ(女)である。
[編集] 関連項目
- 洋ゲー
- Infogrames
- コトブキシステム
- エピックレコードジャパン