ドス・カラス・ジュニア
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ドス・カラス・ジュニア(Dos Caras Jr . 、1977年5月25日 - )は、メキシコシティ出身の覆面レスラー。覆面レスラーとしてPRIDEなどの総合格闘技にも参戦している。スペイン語のリングネームは「イホ・デ・ドスカラス」。
実父のドス・カラス、伯父のミル・マスカラス、従兄弟のエル・シコデリコ・ジュニアも著名な覆面レスラー。身長197cm、体重100kg。
[編集] 経歴
父や伯父の影響で14歳でアマチュアレスリングを始め、体格に恵まれていた事もあり強豪としてならし、2000年にはシドニーオリンピックのメキシコ代表に選ばれる。
マルコ・ファスに師事し2001年から覆面(ハーフマスク)姿でDEEP(パンクラス)のリングに参戦するようになり、史上初の覆面バーリ・トゥーダーとなる。
当初は、覆面レスラーの総合格闘技参戦を疑問視する声が主流だったが、「DEEP2001」で謙吾(パンクラスism)の右肘を脱臼させTKO勝ちを収める等高いレスリング技術を見せつけ、2002年のリベンジマッチでは激闘の末、謙吾のチョーク・スリーパーの前に敗北を喫したが総合格闘家としての評価は高まった。
2003年10月5日にさいたまスーパーアリーナで行われた「PRIDE武士道」では、プロレスラーキラーの異名を持つミルコ・クロコップと対戦し、鮮やかな左ハイキックの前に1R46秒という短時間で「秒殺」された。
2004年2月1日に大阪城ホールで行われた「PRIDE 27」では、吉田道場の中村和裕と対戦し健闘したものの3R終了の末判定で敗れた。
[編集] 特徴
「DEEP2001」で対戦した謙吾はリング・インする際、ミル・マスカラスばりに「オーバーマスク」を被って入場し観客に放り投げるパフォーマンスをしたために、メキシコの文化とも言えるルチャ・リブレにプライドを持っているドス・カラス・ジュニア曰く「私の怒りに火をつけた」そうだ。
プロレスと総合格闘技に覆面レスラーとして参戦するドス・カラス・ジュニアは、ルチャドールをDEEPのリングに多数参戦させる先鞭を着け、ルチャドールのポテンシャルの高さを証明させる事に意欲的だ。
高いレスリング技術に裏打ちされた接近戦には定評があるものの、ミルコ戦で露呈した打撃戦の未熟さは否定できない。その潜在能力に期待して「未完の大器」と呼ばれる事もある。
[編集] 外部リンク
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