トロイ・マーフィー
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トロイ・ブランドン・マーフィー(Troy Brandon Murphy, 1980年5月2日 - )はアメリカ合衆国のバスケットボール選手。ニュージャージー州モリスタウン出身。アメリカ男子プロバスケットボールリーグNBAのゴールデンステイト・ウォリアーズに所属している。ポジションはパワーフォワード。身長211㎝、体重111.1kg。
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[編集] 経歴
[編集] NBA
ノートルダム大学に3年間在籍した後、アーリーエントリーを宣言。2001年のNBAドラフトにおいてゴールデンステイト・ウォリアーズから全体14位指名を受けた。ルーキーイヤーの2001-02シーズンは地味な成績で終えたものの、2年目の2002-03シーズンは躍進。開幕から先発起用されると、ダブルダブルを量産。10リバウンド以上獲得できる選手として認知されるようになった。2月のオールスターウィークエンドではルーキーチャレンジ(新人のオールスター)に2年目の選手代表として出場した。また、この年のMIP(最も成長した選手)を選出する投票では3位だった。しかし期待された3年目の2003-04シーズンは、故障によって28試合の出場に留まり、不本意なシーズンをすごしてしまった。
2004-05シーズンは3Pシュートに開眼。キャリアでは前年に17本の3Pシュートを試みたのが最高だったが、この年は70試合出場のうち148本ものシュートを放って59本成功させた(確率は.399)。オフェンスにおいても平均15.4得点を記録し、また平均10.8リバウンドで一昨年以来のシーズンダブルダブルを記録している。2005-06シーズンは若干成績は下降しているが大きな怪我をすることなく74試合の出場を果たした。
2006-07シーズンは低迷するウォリアーズを再編すべくドン・ネルソンが11年ぶりにHCに就任。開幕前はマーフィーをセンター起用する方針でいたが、結局、アンドリス・ビエドリンシュが先発センターを務めることになり、昨年同様パワーフォワードでの先発になった。また開幕前のプレシーズンゲームにおいて相手選手と接触した際に鼻骨を骨折。開幕戦はフェイスガードを装着して望むことになった。
[編集] プレイスタイル
前述の通り、2004年以降は3Pシュートも多投するようになったビッグマンである。元々フリースローも高確率で決めており、長身の割りには器用だったといえよう(長身選手には外郭からのシュートやフリースローを苦手にする選手が数多い)。外郭からのシュートのおかげで3Pラインの外側、またハイポストからローポストまで、シュートセレクション(シュートの選択肢)の幅が広がった。やはりファンの多くは最大の魅力をリバウンドに感じており、毎試合10個前後を記録する。キャリアハイは2003年に記録した22リバウンドである。しかし211㎝の身長ながらブロックショットはキャリア平均0.4ブロックで、非常に少ない。