トケイソウ
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トケイソウ | ||||||||||||
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分類 | ||||||||||||
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狭義でのトケイソウ | ||||||||||||
Passiflora caerulea(上の写真) | ||||||||||||
栽培品種 | ||||||||||||
Passiflora caerulea 'Constance Elliot'(下の写真) | ||||||||||||
英名 | ||||||||||||
Passion flower |
トケイソウ(時計草)は、トケイソウ科・トケイソウ属(Passiflora属)に分類される植物の総称であり、狭義にはPassiflora caeruleaと言う種の和名である。和名は3つに分裂した雌しべが時計の長針、短針、秒針のように見える特徴のある花を咲かせることに由来する。英名の Passion Flower は、キリストの受難(Passion)に由来する。それは、キリストの受難を象徴する形をしているからで、子房柱は十字架、3つに分裂した雌しべが釘、巻きひげはムチ、副冠は茨の冠、5枚の花弁とガクは合わせて10人の使徒などと言われる。
種の数は約500、栽培品種はそれらが掛け合わされてできるためさらに数が多い。栽培品種には、驚くべき数のさまざまな色、形のトケイソウが存在する。先に述べた花弁とガクがそれぞれピンクと白という Passiflora x belotii という栽培品種も存在する。ぱっと見には、花弁とガクの区別はつかないので、白とピンクが互い違いになった花ビラのように見える。それとは対照的に、副冠も花弁もガクも全部白というのが、右の写真で示す Passiflora caerulea 'Constance Elliot'である(子房柱の右に写っているのは、ハチである)。
中央アメリカや南アメリカの熱帯・亜熱帯域が原産地だが、世界中で観賞用に広く栽培される。つる植物で、庭先などに植えられる。挿し芽することで増やすことができる。
[編集] トケイソウの利用
一般にパッションフルーツと呼ばれる物はクダモノトケイソウ(Passiflora edulis)の実で、これ以外にも P. ligularis, P. mollissima, P. quadrangularis等が食用(果汁の採取)目的で栽培されることがある。 またハーブとして、鎮痛・精神安定・抗痙攣・不眠の緩和・血圧の降下・ヒステリーやノイローゼの緩和・更年期障害など「精神や痛みを静める」働きがあるといわれている。