テスココ湖
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テスココ湖(てすこここ)は、かってメキシコ中央高原にあった「ひょうたん」型ないしタツノオトシゴのような形状をした南北約65kmにわたる大きな湖であった。現在は、南北20km、東西10数kmが残っている。13世紀頃、テスココ湖の北端には、シャルトカンというトゥラン(都市)をはじめとして数個の小島をもつシャルトカン湖があり、「ひょうたん」のくびれの部分をへて、「本体」の東岸にテスココ、西岸にアスカポツァルコ(後にトラコパン)、東から突き出た半島の先端近くのクルワカン、半島に区切られた南東端のチャルコ湖上の小島に築かれたヒコなどのトゥラン(都市)が繁栄していた。アステカの首都テノチティトランは、西岸近くの小島に築かれ、クルワカンの築かれた半島と西岸、テスココ湖のくびれ部分に大きく半島状に突き出た北岸に堤道が築かれていた。