チャタム伯ウィリアム・ピット
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チャタム伯ウィリアム・ピット(William Pitt, 1st Earl of Chatham, 1708年11月15日 - 1778年5月11日)はイギリスの政治家、首相(在任:1766年7月30日 - 1768年10月14日)。通称大ピット。小ピットはチャタム伯の次男である。
いわゆる「海洋派」であり、制海権確保を重視する姿勢をとっていた。制海権のための戦争遂行との位置づけから政府の戦争指導を批判する野党的活動を展開したが、1766年に玉璽尚書(Lord Privy Seal)として事実上の首相についたときは痛風と鬱病を患っており、為すところはあまりなかった。アメリカ独立戦争の問題でロッキンガム侯を弾劾する演説のさなか昏倒、まもなく世を去った。