チドリ科
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チドリ科 | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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主な種 | ||||||||||||||||||
チドリ科(—か、学名 Charadriidae)は、鳥類チドリ目の中の分類の1つ。日本に生息するチドリ科の鳥のうち、小型の Charadrius 属のものは、総称として「チドリ(千鳥)」と呼ばれることもある。
目次 |
[編集] 分布
全世界に広く分布しており、海岸、草原、湿原、砂地など、見通しの良い場所で生息している。
[編集] 形態
チドリのあしゆびは前向きの3本しかない。これは砂地などを歩き回るのに適している。このような脚を駆使し、砂の上をすばやく走り、さっと止まるといった小気味良い動作をしばしば観察することができる。
酔っ払いがフラフラ歩くことを「千鳥足」というが、チドリを傍から見ていると無目的にフラフラと歩き回っているように見える。これは、砂地の上の虫などを捕らえるときに、一旦、無関係の方向に行くと見せかけて、いきなり急襲するという習性のためである。
[編集] 生態
鳥は一夫一妻で繁殖するのが多いが、チドリやシギは多彩な婚姻形態をとることで知られている。タゲリ Vanellus vanellus は一夫二妻で繁殖する。シギ科のアオアシシギ Tringa nebularia やイソシギ Actitis hypoleucos も同様の婚姻形態をもつ。
ミヤマチドリ Charadrius montanus は、つがいのオスメスがそれぞれ別の巣を作り、それぞれが別々にヒナを育てる。コバシチドリ Eudromias morinellus は一夫一妻、一夫多妻、多夫一妻といった多様な婚姻形態を形成する。
ほとんどの種類が地上に巣を作る。敵が卵やヒナに近づくと、親鳥は負傷してもがいているようなふりをして敵の注意をひきつけ、巣から遠ざける。この行動は「擬傷(ぎしょう)行動」と呼ばれる。
[編集] 日本の主なチドリ
- チドリ科
- Vanellus属
- Pluvialis 属
- Charadrius 属
- Eudromias 属
- コバシチドリ Eudromias morinellus
[編集] 関連文化
[編集] 文芸
[編集] 音楽
- 邦楽
- ポピュラー