ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ
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ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(Sony Ericsson Mobile Communications)は、日本のソニーとスウェーデンのエリクソンの折半出資による、ソニーグループの携帯電話メーカーである。日本法人の略称はSEMC(J)。通称としてソニー・エリクソンやソニエリと呼ばれる場合もある。
本社はロンドン、日本法人は東京都に所在。主な拠点はルンド、シスタ(スウェーデン)、東京(日本)、ミュンヘン(ドイツ)、ノースカロライナ、マイアミ(USA)、シンガポール、上海、北京(中国)。ソニーの携帯電話は高いデザイン性で定評があったものの、後発で市場シェアも低く単独では生き残れないと判断、エリクソンとの合弁の道を選んだ。
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[編集] 日本での販売機種
[編集] KDDI、沖縄セルラー電話(au by KDDIブランド)
- W44S
- 2006年12月8日発売。キャッチコピーは「それでも、人は、ケータイと呼ぶ──。」。携帯電話としては初のデジタルラジオに対応し、また同社製の携帯電話では初めてワンセグにも対応した。従来からの縦方向の開閉に加え、横方向の開閉も可能にした”デュアルオープンスタイル”を採用。メインディスプレイはau端末過去最大の3インチフルワイド液晶(240*432)で、ソニー製の液晶テレビBRAVIAの高画質技術を応用した「RealityMAX」を搭載。オートフォーカス機能付き317万画素CMOSカメラも搭載。PCサイトビューアー、LISMO、Felica等ほとんどのサービスや機能に対応(ただしEV-DO Rev.Aには対応しない)。カラーバリエーションはブラック、シルバー、オリーブの3色。
- W43S
- 2006年9月14日発売。beauty×beautyをコンセプトに、”あかり”と称する背面が光るギミックを搭載。背面パネルの着せ替えにも対応し、様々なデザインを楽しむことが出来る。形状はスタンダードな折りたたみ型であるが、前述の着せ替えの関係で、サブディスプレイは裏側に搭載。メインディスプレイは2.7インチワイドQVGA液晶(240*432)。PCサイトビューアー、LISMO、Felica等は搭載するが、新サービスとなるCDMA2000 1xEV-DO Revision AやBCMCS等には対応しない。SonicStageからの楽曲転送(及びATRAC3Plusフォーマット再生)にも対応しており、320kbpsのファイルにも対応し、メモリースティックDuoも4GBタイプまで対応している。カラーバリエーションはモカブラウン、カームホワイト、アンビションレッドの3色。
- ウォークマンケータイ(W42S)
- 2006年6月20日発売。ウォークマンケータイの通称が示すように、同社の日本向け携帯電話としては初めてウォークマンブランドをつけた。W31Sと同じくスライド式であり、au ICカード対応である(EZ Felicaは搭載していない)。楽曲専用として1GBのメモリを搭載し、メモリースティックDuoも将来発売予定の4GBタイプまで対応予定である。LISMOに加えてSonicStageからの楽曲転送にも対応したが、内蔵メモリにはSonicStageの楽曲は転送できない。連続再生時間は最大約30時間である。本体カラーと同色のリモコン付きステレオイヤフォンマイクを同梱している。カラーバリエーションはスパークピンク、ヒートブラック、プリズムホワイトの3色である。カメラや液晶のスペックはW41Sと共通である。
- W41S
- 2006年1月27日発売。auの総合音楽サービス「LISMO」対応第1号端末。EZ Felica搭載やau ICカード対応である点、カメラや液晶のスペックはW32Sと共通だが、前述の通りLISMOに対応するとともにFMラジオ・PCサイトビューアー搭載、さらにリモコン付きステレオイヤフォンマイクを同梱。メニューはドラマメニューのほか、クロスメニューとマトリックスメニューが選択可能である。カラーバリエーションはプラチナシルバー、パールホワイト、アズライトブルーの3色を設定。(リモコンは、本体色にかかわらずシルバーである。)イメージキャラクターにはDef Techを起用。W32SともにモバイルSuica対応機種となっている。なお、ATRAC3やMP3はサポートされていない。
- W32S
- 2005年9月16日発売。WIN初の、着せ替えケータイ。2.2インチQVGA液晶と、1.2メガピクセルCMOSカメラを搭載。操作性は前機種のW31Sとほぼ同じ。ただし音楽はEZ着うたフルのみで、ATRAC3やMP3は非対応である。FMラジオも搭載。EZ FeliCa機能搭載で、電子マネー決済等の機能が利用可能。au ICカードを採用しているため、GSM仕様携帯電話に差し込んで海外ローミングサービス「GLOBAL EXPERT」も使える。不正使用防止のためのシークレット機能が豊富。尚、モバイルSuicaを扱う場合はバージョンアップが必要。カラーバリエーションはラグジュアリーピンク、ルナシルバー、フレームオレンジの3色。
- W31S
- 2005年4月14日に発売された、CDMA 1X WIN(WIN)端末。スライド式の端末でワンプッシュスライドボタンを持つ。これまでのジョグダイヤルを捨て、十字キーのクロスコントローラー™を採用し、W21Sに引き続き、メニュー形式はクロスメニュー™となる。カメラは、AF付201万画素のCMOSで弱点を補うルミナスエンジン™搭載。パソコンから読み出せる音楽機能(管理ソフトSonicStage Ver.3.0付属)を搭載。形式はATRAC3とMP3(ATRAC3plusは対応していない)。着うたフル対応。ステレオサラウンドスピーカーは直径16mmの大音量を発生する。FMラジオ機能搭載(イヤホンコードとACアダプタコードにアンテナを搭載)。着Flash対応。カラーバリエーションはリミックスオレンジとアコースティックホワイトの2色。広告キャラクターには元JUDY AND MARYのYUKIを起用。
- W21S
- 2004年7月27日に発売されたソニー・エリクソン初のWIN機種。130万画素CCDカメラ、メモリースティックDuoスロットを搭載。WIN特有の機能(サービス)、ステレオスピーカーを除くと、A5404Sの機能とほぼ共通。WIN機種では最初で最後のジョグダイヤル・モデルとされ、後継のW31Sの登場後も根強い人気を誇る。EZ着うたフルは対応していない。カラーバリエーションは、エナジーレッド、ヒーリングシルバー、フューチャーホワイト。
- A1404S II
- A1404Sのマイナーチェンジモデル。
- A1404S
- 2005年1月下旬発売。FMラジオチューナー搭載機種。Style-Upパネル対応。業界初のルミナスエンジン? を搭載。
- A1402S II
- A1402Sのマイナーチェンジモデル。
- A1402S
- 2004年2月下旬発売。形はA5404Sの縮小版。au初の赤外線機能搭載。着せ替えモデル(Style-upパネル)。EZアプリがBREWになる。かなりコンパクトで装備も2.3インチQVGA液晶&アプリ対応となかなかの機能にもかかわらず値段が安かったので、2004年度のauのロングセラー端末になった。
- A5404S
- 2003年12月発売。ヒンジを始め、形がA5402Sに比べ大幅変更。以後のソニー・エリクソンのau機種のデザインはすべてこれが基になっている。この時は「120。クリックメカニズム」と呼ばれている。ヒンジが2段階(120°→170°)。ソニー・エリクソン初のモバイルムービー(テレビ再生)搭載。auのソニー・エリクソン初1.3メガピクセルカメラ搭載。久々のメモリースティック対応。auのJava対応機種はここで途切れる。
- A5402S
- 2003年6月中旬発売。光る着せ替えモデル。(au:ソニー・エリクソン)回転型カメラはこれで終わり。au初のQVGA液晶搭載。しかしそれにも関わらずフォントがQVGA仕様に作られていないため、文字はそれ程見やすくない。
- A1301S
- 2003年3月下旬発売。着うた・ムービーメール対応。A3014Sにカメラをつけたようなデザイン。
- A1101S
- 2002年11月上旬発売。同社初のアンテナ内蔵型モデル。背面がかなり派手に光る。このモデルから、メインディスプレイで常時時計表示になる。
- A3014S
- 2002年6月上旬発売。同社初のCDMA 1X・GPS・EZアプリ (Java)(当時の名称はezplus)対応モデル。デザインはC1002Sにサブディスプレイがついたような感じ。
- C1002S
- 2001年12月22日出荷開始。着せ替えモデル。同社最後のcdmaOneモデル。日本におけるソニー・エリクソンブランド第一号商品。
- C413S
- 2001年6月下旬出荷開始。携帯電話初のBluetooth内蔵モデル。
- C406S
- 2000年12月26日発売。初めて「着せ替え」を採用したモデル。予測変換機能『PoBox』もこの機種より搭載。
- C404S 2000年11月20日発売。DIVA
- メモリースティックスロットを搭載し、音楽再生機能を搭載。au向けでは同社初の256色カラー液晶、センタージョグ、折りたたみデザイン、16和音着信音対応。この機種より、メールシステムがEZweb@mailになる。64MBのMGメモリースティックが同梱されていたが、後にMGメモリースティックを同梱しない「C404S DIVA ライト」も発売された。
- C305S
- PacketOne対応。4階調モノクロ液晶搭載。IDO・DDIセルラーバージョンはカラーバリエーションがシルバー・グレー・パープルで、auバージョンは透明感のあるブルーとピンクだった。
- C101S
- 初のcdmaOneシングルモード携帯電話。メールはCメールのみ。ディスプレイがやや特殊で、バックライトが点灯すると文字が見難くなってしまう。
[編集] NTTドコモ
- SO903i
- 2006年11月25日発売。キャッチコピーは「PREMIUM AV」。携帯電話初のメモリースティック DuoとminiSDカードの2種類の外部メモリーに対応し、SOシリーズのFOMA端末として初の着うたフル、GPS、メガiアプリ対応端末。1GBのメモリーを内蔵し、音楽再生機能として、AAC・HE-AAC・MP3・ATRAC3・ATRAC3plusファイルの再生が可能になり、最大47時間連続音楽再生も可能になっているなっている。また、au向けのW44Sと同じく3インチの大型TFT液晶液晶を備えている。
- SO902iWP+
- SO902iのマイナーチェンジバージョン。防水機能を搭載している。カラーバリエーションはアクティブホワイトとシティダークの2色。
- SO702i
- SOシリーズ初の70xiシリーズのFOMA端末。SOシリーズのFOMA端末として初の折りたたみ式でもある。「着せ替えケータイ」の進化版である「デュアルスタイル」を採用。本体前面に加え、バッテリーカバーを交換することで背面部の着せ替えも可能である。サブディスプレイやiモードFeliCaは非搭載である。2006年5月26日発売。
- SO902i
- SOシリーズ初のFOMA端末。preminiシリーズ(premini-IIの後機とも言われてる)同様のストレート端末でありiモードFeliCaやプッシュトークなど902iシリーズの基本機能、オートフォーカス機能付318万画素CMOSカメラなどを非常にコンパクトなストレートボディに詰め込んだ。OSはSymbian OSをベースとしてシャープと共同開発したものとなっているが、日本語入力システムはこれまで通り独自開発のPOBoxを採用している。なお、音楽再生機能は今までのATRAC3ではなくAAC(ノンセキュア)となっている。2006年3月21日発売。
- RADIDEN(SO213iWR)
- FM、AM、TVの3バンドラジオチューナーつき携帯電話。AMチューナーが携帯電話に装備されるのは世界初。なお、カメラ機能は搭載されていない。
- premini-IIS(SO506iS)
- premini-IIのマイナーチェンジモデル。基本機能はpremini-IIと同等だが、デザインやカラーはシックなpremini-IIに対してカジュアルなものになっている。
- premini-II(SO506i)
- premini、premini-Sのフルチェンジモデル。若干大型化され、QVGA液晶や1.3メガピクセルカメラ搭載。ATRAC3形式の音楽再生機能搭載。赤外線通信機能搭載。
- premini-S(SO213iS)
- preminiのマイナーチェンジモデル。色や形が少し変わった。若干キーが押しやすくなった。"S"は"Slim","Sports"などを表すとされている。
- premini(SO213i)
- 超小型ストレートモデル。超小型ながらキーが押しやすいよう工夫されている。(スロープキー)。
- SO506iC
- iモードFeliCa搭載モデル。「フィットカバー」という着せ替えパネル。形はSO505iSとほぼ同じ。トジ打ちができる。この機種以降に発売された機種からDoPaでの通信ができなくなった。
- SO505iS
- SO505iのマイナーチェンジモデル。機能はSO505iと共通。ジョグダイヤルがディスクジョグに変わった。ATRAC3形式の音楽再生機能搭載。
- SO505i
- 形が180°回転型に変わった。ソニー・エリクソン初の1.3メガピクセルカメラ搭載。
- SO212i
- ドコモ向けのソニー・エリクソン端末としては初めて着せ替えパネルを採用。なお、au向けの着せ替えモデルとはパネルの互換性はない。
- SO504i
- 折りたたみ式。同社製品としては初めてサブディスプレイを搭載。(名称は「クイックディスプレイ」)「どこでもいっしょ」の人気キャラクター「トロ」を内蔵。旧型の「SO503i・SO503iS」とは対照的なシックなデザインで、センタージョグも健在であり、既に販売終了から3年以上経過しても、使いやすさには好評であり人気は根強い。
- SO211i
- ドコモ向け初のソニー・エリクソン製端末。平均的なスペックで、シンプルな端末。
- SO503iS
- SO503iのマイナーチェンジモデル。前作の問題点を改善したのみにとどまり、外観やスペックに劇的な変化は見られなかった。
- SO210i
- 小型折りたたみ端末。重量は80g台で、かなりの軽量。
- SO503i
- ソニー初のJava対応端末。予測変換機能「POBox」を初導入し、変換性能に磨きをかけた。当時としては珍しい大型TFT液晶を搭載して当初の人気は上々だったが、折りたたみ時に画面とボタンが干渉して傷がつく、ジョグダイヤルが外れる、ソフトにバグが発見される等のトラブルを起こし、欠陥端末というレッテルを貼られてしまった。
- SO502iWM
- 「WM(With Music)」端末1号機。ドコモ向けとしては初のカラー液晶、メモリースティックによるATRAC3形式の音楽再生機能を搭載。C404Sとは姉妹機と言えるだろう。
- SO502i
- 同社初のiモード対応端末。当時としては秀逸な連文節変換機能を持つ。ストレート型。
- ER209i
- 旧エリクソン最後のドコモ向け端末。エリクソンの伝統的な形状で、今でも人気がある。
[編集] ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)
- Vodafone 802SE
- ソニー・エリクソン初のボーダフォン機種。エリクソン寄りの機種。カメラは回転式。ほぼ完全に線対称のデザインになっている。日本国外ではSony Ericsson Z800またはV800(Vodafone専用)として販売されている。
- 海外向け端末を日本語化したものであるため、仕様やユーザーインターフェースは前記のドコモ・au向け端末とはまったく異なっているうえ、初期のバージョンで致命的な不具合が続出したため、評判がよくなかった。一方で、SIMロックの解除が容易であったため、一部で即解約や海外転売が相次いだことでも物議をかもした。
- J-SY01
- J-PHONE時代のソニー製機種。ジョグ付きストレート。J-0xシリーズなのでパケット通信には対応しない
[編集] ツーカー(TU-KA by KDDIブランド)
ソニー単独時代に「TH2xx」の型番で端末を供給していた。
[編集] 海外での販売機種
欧州・アジア向け機種のうち主なものをとりあげる。
モデル名先頭の英字の意味はおおむね以下の通り。
- J - ストレート(ローエンド)
- K - ストレート(ハイエンド)
- P - UIQスマートフォン
- T - ストレート(旧機種)
- V - Vodafone向けモデル
- W - ウォークマン携帯
- Z - 折りたたみ
なお、末尾の英小文字は販売地域の違いを表している。aはアメリカ州向け、cは中国大陸向け、iは欧州、アフリカ大陸向けである。
[編集] GSM端末
- J210i
- 低価格のトライバンドの重さわずか74gのストレート端末。
- Z200
- 低価格のトライバンドで重さ98gのフリップ式端末で、折りたたみ式着せ替え端末。
- T68i
- エリクソン端末のテイストを残す、背の低い小型ストレート端末。カメラはオプション。後の機種にも受け継がれる特徴的なジョイスティックを採用。
- T610
- premini-IIに似た外見をもつ、ソニー色の強い端末。カメラ、Javaを搭載。大ヒットモデルとなる。
- W800i
- ウォークマン携帯。
- S700i
- SO505iSに似た180°回転モデル。
[編集] W-CDMA/GSM端末
- Z1010
- ソニー・エリクソン初のW-CDMA端末。大型の折りたたみ。
- V800/Z800i
- 802SEの海外版。欧州では高い評価を得ている。V800は欧州Vodafone向け、Z800は自社ブランド。802SEの後にリリースされた。
- V600i/K600i
- ストレートのW-CDMA/GSM端末。V600iは欧州Vodafone向け、K600iは自社ブランド。
- W900
- UMTS初のWalkman Phone。大容量内蔵メモリ・2M-AF CMOSカメラなどの特徴を持つ。
[編集] スマートフォン
- P800
- SymbianOS UIQプラットフォームを採用したスマートフォン。タッチパネルとフリップ型のキーパッド、メモリースティックDuoスロットを備える。
- P900
- P800の後継機。動画撮影可能。
- P910
- P900の後継機。フリップの裏にフルキーボードを備える。
- P990
- P910の後継機。Symbian 9.1、UIQ 3とW-CDMAを採用したPシリーズ機種。2006年第二四半期に発売を予定している。
[編集] シンボルマーク
コンセプト・キーワードは「Liquid Identity」と「Another Me」の2つ。細胞をイメージし、親会社である Sony の S、Ericsson の E をシンボル化した銀色の外殻が、内側の緑色に光る「生命体」を包みこむデザインがソニークリエイティブセンターによって作成された。まるで細胞のように有機的に活動し続ける様を表現する。光ったり動いたりする「核」も存在し、ネットや映像媒体で使用され、より表現力の高いものとした。
※最新のホームページにはシンボルマークの記述がないため下記にマークのリンクを記載。
ちなみに、このシンボルマークはau向け端末にのみ本体に施されており、NTTドコモ向け、ボーダフォン向け端末(但し、ボーダフォン純正bluetoothイヤホンマイク「SELA02」には配されている)には施されていない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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