センサーマン
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センサーマンは、海上自衛隊の哨戒ヘリコプターSH-60J、SH-60Kの航空士。略号SM:SENSOR MAN。 航空学生主体のパイロットとは異なり、海曹、海士の航空電子整備員から選抜され、鹿屋航空基地の第211教育航空隊で約半年間の教育課程を修業したのちに部隊配属となる。基本的には捜索用レーダー、ディッピングソナー、赤外線探知装置のオペレーターであるが、救助任務ではホイストオペレーター、または降下救助員として遭難者を救助し、不審船対処では機関銃の射撃員、またHF無線機の機上通信員、着艦拘束装置の操作員、航空写真のカメラマン、画像伝送など多岐に及ぶ任務が与えられているため「スーパーマン」とも呼ばれる。心理適性検査に合格後、自衛隊の航空身体検査をクリアーし、さらに水泳能力と聴覚にも優れることが要求されるため、要員養成は困難であるといわれる。 センサーマンは人気の職種ではあるが、選抜基準は厳しく超人的な能力が必要とされ、全海上自衛隊員の1%未満しかなることができないエリートである。