スーパー301条
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スーパー301条とは、アメリカ合衆国の「包括通商・競争力強化法」(1988年施行)の対外制裁に関する条項の一つ。通商法301条(貿易相手国の不公正な取引上慣行に対して当該国と協議する事を義務づけ、問題が解決しない場合の制裁について定めた条項)強化版である。
不公正な貿易慣行や輸入障壁がある、もしくはあると疑われる国を特定して「優先交渉国」として、USTR(アメリカ通商代表部)に交渉させ、その改善を要求し、3年以内に改善されない場合は報復として、関税引き上げを実施するという条項で、非常に強い力を持った条項である。
しかし、様々なところで「GATT(関税と貿易に関する一般協定)に違反しているのではないか」という疑いが持たれており、何度か失効している。