スーダ辞典
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スーダ辞典(ギリシア語:Σοῦδα)は東ローマ帝国(ビザンツ帝国)で編纂された辞書(百科事典も兼ねる)。古代から当代の歴史に関わる約3万語を収録している。スーダはラテン語(suda)で城砦をいう。12世紀のエウスタティオスの書物に引用が見られること、アダムの項目で書かれている年代記がヨハネス1世ツィミスケスの死亡(975年)で終わっていること、バシレイオス2世・コンスタンティノス8世の言及があることから成立は10世紀の後半であるとされる(11世紀のミカエル・プセルロスに関する語句も見られるが後代の挿入とされる)。項目はアルファベット順になっているが同音で異なる文字が同じ箇所に入れてあるなど多少揺れがある。現代になってデンマークの学者のアダ・アドラーが編修したものが刊行されている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- オンラインスーダ辞典(英語)