スノウ・クラッシュ
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スノウ・クラッシュ (SNOW CRASH) は、 アメリカのSF作家ニール・スティーヴンスン(Neal Stephenson)が1992年に発表したSF小説。
「やかましくて陰鬱な曲ばかり聴きながら」執筆したと著者が語るサイバーパンクにコミカルさを加えたポストサイバーパンク小説。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
近未来のアメリカ。世界の技術が均衡しテクノロジーの優位性を無くし、巨大船や巨大気球の安価な輸送で天然資源の強みは無くなった。アメリカ人が誇れるのは、音楽、映画、マイクロコード作り、高速ピザ配達。その国土はバーブクレイヴ(郊外都市国家)と呼ばれる小さな区画で仕切られた「フランチャイズ国家」の集団で分割されている(幹線道路は道路会社の所有)。
高速ピザ配達フランチャイズ<配達人>(役割モデルの職業で特殊装備の制服と高性能車を使う)のヒロ・プロタゴニストは、TMAWH<ウィンザーの中庭ハイツ>で「スマートボックス」が配達タイムリミットまで1分43秒を表示するピザを、RadiKS<特急便屋>(FOQNEの重要物を境界区域を越えて運ぶ)のY.Tに預け、<ホワイト・カラム>に住む注文主がフリー・ピザを求め<ボブ判事の司法システム>に起訴を持ち込む事を逃れることができた。<29分54秒>のLEDでコーザ・ノストラピザとヒロはY.Tに借りを作った。
最後のフリーランス・ハッカーで世界最高の剣士のヒロ・プロタゴニストは、<貯蔵庫>にある6×9メートルの部屋から「メタヴァース」の"家"にアクセスし、全長65536キロの<ストリート>にある<ブラック・サン>の前で、"ポート"にアクセスしてきたようなモノクロ・アヴァターの背の高い男からドラッグ「スノウ・クラッシュ」を勧められる。ヒロが受け取りを断った「スノウ・クラッシュ」を、<ブラック・サン>の設立者で所有者のDa5idは持っていた。ハイパーカードを「ふたつにちぎる」と、メタヴァース・プロトコルの生みの親で最高水準のハッカー、Da5id.マイヤーのアヴァターはシステムクラッシュし"デーモン"に排除された。
カテゴリ: アメリカ合衆国の小説 | SF小説