スコットランド大臣
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スコットランド大臣(Secretary of State for Scotland)は英国政府においてスコットランドに関する事務を担当する大臣であり、スコットランド省(Scotland Office、以前はScottish Office)の長である。このポストはイングランドとスコットランドの両議会統合直後の1709年に創設されたが、1745年のジャコバイトの乱の後1746年に廃止され、スコットランドに関する事務はまず北部省に、1782年には内務省に移管された。
1885年にはスコットランドに関する事務の負担が大きくなったため、再度独立したスコットランド長官(Secretary for Scotland)のポストが創設され、通常閣内大臣とされるようになり、1926年に正式に閣内大臣とされるに至った。
1660年~1679年の期間にはジョン・メートランド初代Lauderdale公爵がスコットランド大臣をつとめたが、上記の流れからは独立したものである。
1999年に実施されたスコットランドへの権限委譲に伴い、旧スコットランド省 (Scottish Office) の所管事務が分割され、大部分が新しく設置されたスコットランド行政府や他の英国政府機関に移管され、新スコットランド省 (Scotland Office) には限られた役割が残されるのみであった。従って、スコットランド大臣の役割は抑制された。
現在の大臣はダグラス・アレクサンダー
[編集] 統合後のスコットランド国務大臣
- ジョン・アールスキン
[編集] スコットランド大臣(1709年~1746年)
- ジェームズ・ダグラスクイーンズベリー第2代公爵
- ジョン・アールスキン
- ジェームズ・グレアムモントローズ初代公爵
- ジョン・カー初代ロックスバロー公爵
その後、空職が続いた。ある参考図書においてチャールズ・ダグラスセルカーク伯爵は1731年にこの役職に就任したとの記載があるが、他の資料による裏付けが得られなかった。
- ジョン・ツェーデラル
また、その後空職になった。
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