スクアレン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スクアレン | |
---|---|
IUPAC名 | 2,6,10,15,19,23-ヘキサメチルテトラコサ-2,6,10,14,18,22-ヘキサエン |
別名 | スクワレン |
分子式 | C30H50 |
分子量 | 410.73 g/mol |
CAS登録番号 | [111-02-4] |
形状 | 若干黄緑色を帯びた無色液体 |
密度と相 | 0.858 g/cm3, 液体 |
相対蒸気密度 | {{{相対蒸気密度}}}(空気 = 1) |
融点 | −75 ℃ |
沸点 | 285 ℃(25 mmHg) |
昇華点 | {{{昇華点}}} ℃ |
SMILES | |
出典 |
スクアレン (squalene) とはテルペノイド類に属する油脂である。IUPAC組織名 2,6,10,15,19,23-ヘキサメチルテトラコサ-2,6,10,14,18,22-ヘキサエン、分子量 410.73、融点 −75 ℃、比重 0.858。
スクアレンはステロイド骨格の中間体でもあり、多くの動物に分布している。ヒトなど哺乳類ではメバロン酸経路を通じてアセチルCoAより肝臓で生合成されるが、さらにステロイド等に転化される為その存在量は多くない。皮脂などにも含まれており、羊毛を処理する際の副産物として得られる。 しかし市場流通されているスクアレンの大部分はサメの肝油(サメには浮袋がないので肝臓で代用している)から抽出されるものである。
近年サプリメントとして注目を浴びている。本来ヒトは肝臓において必要量のステロイド類やスクアレンを生合成できるため、成長期では必須とはしていないが、加齢とともに体内生産量が減少する。
スクアレンの生合成については、ステロイドの項に詳しい。
[編集] スクアラン
スクアラン (squalane) とはスクアレンに水素添加を施した、硬化油である。IUPAC組織名 2,6,10,15,19,23-ヘキサメチルテトラコサン、分子量 422.83、融点 −38 ℃、比重 0.810。CAS登録番号 111-01-3。
無色の液体で、主にクリームなど化粧品の油剤や皮膚の保湿剤として使用される。