ジョン・デーリー
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ジョン・デーリー(John Daly, 1966年4月28日 - )は、アメリカ・カリフォルニア州カーマイケル出身のプロゴルファーである。1991年の全米プロゴルフ選手権と1995年の全英オープンで優勝し、メジャー大会に2勝を挙げた。身長180cm、体重100kgの巨体から繰り出す豪快なドライバー・ショットが最大の持ち味で、プロゴルフ界でも屈指の“飛ばし屋”として有名な選手である。奔放で破天荒なキャラクターの持ち主としても高い人気を持っている。これまでにPGAツアーで通算5勝を挙げる。
4歳からゴルフを始め、1987年にプロ入り。デーリーは1991年からPGAツアーに本格参戦を開始したが、その年にいきなり全米プロゴルフ選手権で優勝を飾る。4日間通算 12 アンダーパー(-12, 276ストローク)で回り、2位のブルース・リツキー(アメリカ)に3打差をつけ、ツアー初優勝をメジャー大会で挙げた選手のひとりになった。それから、デーリーは1992年の「BCオープン」と1994年の「ベルサウス・クラシック」で優勝する。デーリーの選手経歴のハイライトは、29歳の時に1995年全英オープンで訪れた。開催コースは名門のセント・アンドリュースにあるR&Aゴルフクラブで、4日間通算 6 アンダーパー(-6, 282ストローク)で並んだコスタンティノ・ロッカ(イタリア)とのプレーオフを制したのである。ロッカは最終18番ホールで難しいチップ・ショットを決め、土壇場でデーリーに並んだが、4ホールによるプレーオフでデーリーの前に力尽きた。“ゴルフの聖地”で栄冠を獲得したデーリーは、30歳の誕生日を迎える前にメジャー2冠(以上)を獲得した4人目の選手になった。(デーリーの前にはジャック・ニクラス、トム・ワトソン、ジョニー・ミラーがいた。)
ところが全英オープン優勝後、デーリーの私生活に数多くの波乱が訪れる。結婚と離婚を繰り返し(現在の妻は4人目)、アルコール依存症を患うなど、ゴルフに集中できないスランプ状態が長期間続いた。2004年2月、「ビュイック招待選手権」優勝で9年ぶりのツアー5勝目を挙げ、彼はようやく落ち着きを取り戻した。
デーリーは趣味でギターを弾き、親友4人と組んで“My Life”(わが人生)というタイトルのCDアルバムを録音したこともある。
[編集] メジャー大会優勝
- 全英オープン:1勝(1995年)
- 全米プロゴルフ選手権:1勝(1991年)